大会第1節を黒星で終えていた両チームの戦いは、イングランドがイタリアを順当に31-14で下す結果となった(2月12日/現地時間)。
前節でスコットランドに敗れたイングランドは、エディー・ジョーンズ前監督時から疑問視されていた、SOマーカス・スミス、CTBオーウェン・ファレルという布陣をついに解消した。
SOはファレル。スミスはベンチという布陣で試合に臨んだ。
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イングランドは、マン・オブ・ザ・マッチに輝いたインサイドCTBオリー・ローレンスの力強い突進を軸に、武闘派揃いのFWが接近戦を支配する確実なゲーム運びを実行した。
12分にはジャック・ウィルス(FL)がイタリア陣ゴール前のラインアウト後のモールから抜け出し、先制トライ。
27分にはオリー・チェサム(LO)、36分にはジェイミー・ジョージ(HO)が優位なFWの接近戦を活かしてトライをもぎ取り、19-0で前半を終えた。
対するイタリアは、スペースにボールを運び、アンジュ・カプオッゾ(FB)のディフェンスをすり抜ける走りからチャンスを作った。
42分にはマルコ・リツィオーニ(PF)がトライ。19-7と食い下がる。
しかし、50分にはイングランドFWの圧力に負けてペナルティトライを献上。再び引き離された(26-7)。
勝利に近づいたイングランド。ただ、そのまま突き放し、試合を決められないのが現在のチーム状況だ。
62分にはディフェンスの綻びからイタリアに連続攻撃を許し、最後はアレッサンドロ・フスコ(SH)がトライ、ゴールも決まる。スコアは26-14となった。
イングランドは69分にヘンリー・アランデル(WTB)がトライを奪い、31-14とした。勝者は、力技に頼ってイタリアをねじ伏せた。
そう映る試合だった。
「ラックからもっと早くボールが出てくるようにするのが今後の課題」
イングランドのスティーブ・ボーズウィック ヘッドコーチ(以下、HC)は、そう話した。
イタリアに順当に勝ったけれど、「無難に」というレベルのパフォーマンスだった。
「チームはいい方向に向かっている。我々はいま、新しいチャプターを戦っているところだ」と話すのはファレル主将だ。
次節で戦うウエールズは絶不調。その試合はともかく、第4節のフランス戦、最終節のアイルランド戦までの間に、新監督下でチームを仕上げていかなければならない。
前節でフランス相手に24-29と健闘も、イタリアは、イングランドにはパワーでねじ伏せられた。
キアラン・クロウリーHCは、「我々のゲームプランである、はやいテンポのゲームをするには、ゲインラインを押し上げていくパワーが必要」と課題を口にした。
次節では、開幕2連勝で首位に立つアイルランドと対戦する。