ラグビーリパブリック

NZ代表のデイン・コールズが今年限りでの引退を表明。最後の「夢の仕事」に臨む。

2023.02.09

W杯2019日本大会の3位決定戦を制したあとファンの祝福に応えるデイン・コールズ(Photo: Getty Images)


 ニュージーランド代表“オールブラックス”のフッカーとしてこれまで84試合に出場してきた36歳のデイン・コールズが、2月9日、今年のシーズンを最後に現役引退することを表明した。ウェリントン、そしてハリケーンズの看板選手であり、マオリ代表やオールブラックスでも活躍した輝かしい17年間のプロ生活に終止符が打たれる。

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「夢の仕事を与えてくれたポネケFC(出身クラブ)、ウェリントン、ハリケーンズ、そしてオールブラックスに感謝します」とコメントしたコールズ。「この1年を楽しみ、新しい思い出を作ることを楽しみにしています」

 スーパーラグビー・パシフィックが今月下旬に開幕する前に引退を発表したのは、ハリケーンズのジャージーを着てプレーする最後の大会になるからだ。長年キャプテンを務め、2016年には初優勝を遂げトロフィーを掲げた。

 2007年にプロデビューして以来、彼の走力とスキルはフッカーのポジションを再定義し、テストマッチでは20トライを獲得。100得点は、オールブラックスの歴代フォワード得点者リストで3位タイの記録だ。

バックス並みのスピードで会場を沸かせるデイン・コールズ(Photo: Getty Images)

 ハリケーンズのキャプテンとしてスーパーラグビー初優勝を遂げた2016年には年間最優秀マオリ選手賞を受賞し、ワールドラグビーのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーにもノミネートされた。

 現役生活の最後を締めくくる舞台がラグビーワールドカップ2023フランス大会になれば最高だ。昨年末の北半球遠征は日本代表戦の直前にふくらはぎを負傷しツアー途中で離脱となってしまったが、ラストシーズンは完走を目指す。オールブラックスのフッカーでは、同じく経験豊富なコーディー・テイラー(クルセイダーズ)、成長著しい25歳のサミソニ・タウケイアホ(チーフス)、ハリケーンズのチームメイトである25歳のアサフォ・アウムアなどライバルは多いが、コールズは自身にとって3大会目となるワールドカップをゴールに定めているはずだ。