世界最高峰のハーフバックスコンビとも言えるニュージーランド代表“オールブラックス”の9番と10番が、そろってトヨタヴェルブリッツに加入することが決まった。獲得したのは、超大物のアーロン・スミスとボーデン・バレットだ。2人とも今年のワールドカップで優勝を狙うオールブラックスのキープレーヤーであり、その大舞台が終わったあと、2023-24シーズンからヴェルブリッツに加わってジャパンラグビーリーグワンに参戦する。
トヨタヴェルブリッツの後藤彰友GMは、「偉大な選手が加入してくれることを大変嬉しく思います。ファンの方々の心を動かすラグビーをお魅せするとともに、常勝チームのカルチャーづくりに貢献してくれることを期待しています。ラグビーワールドカップ2023フランス大会終了後の合流を、チーム一同、ファンの皆様と共に、心より楽しみにしております」とコメントした。
どちらも2015年のワールドカップ優勝メンバーであり、2019年の日本大会にも出場してファンを魅了した。
アーロン・スミスはオールブラックスでこれまで114キャップを重ねてきた経験豊富な世界最高のスクラムハーフのひとり。弾丸のようなパスでバックラインに火をつけ、鋭いステップを持ち、勇敢なタックラーでもある。スーパーラグビーはハイランダーズで活躍し、2014年には最優秀マオリ選手賞を受賞している。
34歳で現役バリバリのアーロン・スミスは、「トヨタヴェルブリッツと契約ができたことに対し、非常に嬉しく思っております。来シーズン、試合に出場し、ファンの皆様に会えるのを楽しみにしています。以前、オールブラックスとして日本に行った際に日本が大好きになり、家族も共に日本の文化を体験できることを楽しみにしています」とコメントした。
そして、ワールドラグビーの年間最優秀選手賞に2度も輝いたことがあるボーデン・バレットは、2021年にサントリーサンゴリアスでプレーしており、2度目の日本リーグ参戦となる。ワールドカップ後の去就について、フランスをはじめヨーロッパの多くのクラブも注目していたトップスターだが、元オールブラックス指揮官のスティーブ・ハンセンがディレクターオブラグビーを務めるトヨタヴェルブリッツと契約した。
スタンドオフ、フルバックとしてプレーする31歳のボーデン・バレットは、「家族も私も日本に戻ってトヨタヴェルブリッツでプレーできること、非常に楽しみにしています。2021年に日本でプレーした際には、グラウンド内外で多くのことを学びました。スティーブ・ハンセン ディレクターオブラグビーと親友のアーロン・スミスと共に、同じチームでプレーできる機会を持つことができ嬉しく思っております」とコメントした。
ワールドカップ後の来季へ向けては、世界的ビッグネームの移籍報道が続いており、オールブラックスでは、NO8アーディー・サべアがコベルコ神戸スティーラーズと契約し、SOリッチー・モウンガとFLシャノン・フリゼルは東芝ブレイブルーパス東京に来季加入することが決まっている。