ラグビーワールドカップイヤーに注目となる、ヨーロッパの強豪6か国が激突する「シックスネーションズ」が2月4日に開幕。ウェールズのカーディフ(プリンシパリティ・スタジアム)でおこなわれたオープニングゲームでは、世界ランキング1位のアイルランド代表がウェールズ代表を34-10で下した。アイルランド代表はこれでテストマッチ6連勝。
一方のウェールズ代表は、昨年、格下のイタリア代表やジョージア代表にも敗れて世界ランキングを9位に落とし、12月に指揮官を替え、2019年のワールドカップ3位決定戦を最後にチームを離れていた名将ウォーレン・ガットランドが戻ってきたが、復帰第1戦を勝利で飾ることはできなかった。
W杯イヤー幕開け「ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」
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アイルランドはゲームの入りがよく、前半2分にゴール前でフェイズを重ね、NO8ケイラン・ドリスが突っ込み先制した。8分にもゴールに迫り、LOジェームズ・ライアンが仲間のサポートを受けてパワーでインゴールに押さえ、追加点。20分にはウェールズが敵陣22メートルライン付近で攻めていたものの、グリーンジャージーの11番をつけたジェームズ・ロウがインターセプトして独走し、点差を広げた。
一方、前半はペナルティゴールによる3点のみに終わり、24点ビハインドで折り返したウェールズは、後半早々、ゴール前でFWを使ったあとすばやくボールを動かし、FBリアム・ウィリアムズがトライを決めた。
しかし、反則の多さはやや改善されたウェールズだったが、ラインアウト失敗やパスミスなどで何度もチャンスをつぶし、流れを変えることができなかった。
アイルランドは後半しばらく得点できなかったものの、相手にイエローカードが出て数的有利だった72分(後半32分)、ゴールに迫り、昨年の世界最優秀選手であるFLジョシュ・ヴァンダーフリヤーがチーム4トライを決め、ボーナスポイント獲得とともに勝利を決定づけた。