ジャパンラグビー「リーグワン 2022-23」のディビジョン1は第7節に入り、2月4日には2試合がおこなわれ、クボタスピアーズ船橋・東京ベイが無敗をキープ、横浜キヤノンイーグルスは4勝目を挙げた。
スピアーズは愛知・パロマ瑞穂ラグビー場でトヨタヴェルブリッツと対戦し、最大26点リードを一時は5点差まで詰められたが44-34で逃げきった。
スピアーズは前半4分、SOバーナード・フォーリーが大きくゲインしてWTB根塚洸雅につなぎ先制すると、16分にはターンオーバーからボールを動かし、WTB木田晴斗がタックルを受けながらもトライを決めた。
一方、SOティアーン・ファルコンのペナルティゴール(PG)で最初のスコアを刻んでいたヴェルブリッツは、22分、WTB山口修平が敵陣22メートルライン手前から鋭いフットワークでディフェンスを切り裂き、点差を詰めた。
しかし、スピアーズは24分、SH藤原忍が相手のパスをインターセプトしてゴールに持ち込み、流れを引き戻す。28分には連続攻撃をHOマルコム・マークスがフィニッシュすると、PGなどで加点後の38分にはSOフォーリーのキックパスからWTB根塚のトライが生まれ、36-10で折り返しとなった。
それでも、今季3勝目を目指したヴェルブリッツが後半に奮起し、46分(後半6分)、敵陣深くに入ってモールから持ち出したHO彦坂圭克が左隅に突っ込んで5点を獲得。後半から出場のウィリー・ルルーがプレーメーカーとなったヴェルブリッツは50分にも攻め込み、CTBロブ・トンプソンがタックラーを次々と振りきってトライ。勢いは止まらず、54分にもドライビングモールで押しきり、7点差に詰めた。
その後、スピアーズがPGでリードを広げ、反撃を繰り返す相手に対してしぶといディフェンスで耐えていたが、ヴェルブリッツは78分にも攻め込み、ルルーがキックを使ってWTBヘンリー ジェイミーのトライが生まれ、5点差となった。
しかし、リスタート後、ヴェルブリッツが自陣深くでパスを乱し、スピアーズがプレッシャーをかけてターンオーバー、そのままCTBハラトア・ヴァイレアのトライにつながり、勝負は決まった。
前節でディフェンディングチャンピオンの埼玉パナソニックワイルドナイツに惜敗した横浜キヤノンイーグルスは、4日は地元のニッパツ三ツ沢球技場でリコーブラックラムズ東京と対戦し、34-13で勝った。
イーグルスは前半7分、敵陣深くに入ってモールから展開し、CTBジェシー・クリエルがディフェンスを破ってつなぎ、WTBイノケ・ブルアがインゴールに持ち込み先制。リスタート後にはブルアのパワフルなランを起点に攻め込んでフェイズを重ね、FBエスピー・マレーがフィニッシャーとなった。
一方、2連敗中だったブラックラムズは25分、スクラムから展開してWTBネタニ・ヴァカヤリアが切り込み、つないで、最後はWTBメイン平がハンドオフしてインゴール右隅にトライを決めた。
その後、両チームともPGでスコアを動かし、17-13で折り返しとなった。
4点差に詰められたイーグルス。ハーフタイム前には反則でトライをキャンセルされ、ブラックラムズの粘り強いディフェンスもあって少しイヤな流れになりかけたが、47分にSO小倉順平のPGで加点し、52分には相手にイエローカードが出て数的有利となった時間帯に2トライを獲得。54分にはドライビングモールで得点し、61分にはNO8ミッチェル・ブラウンがファイブポインターとなり、コンバージョンでもリードを広げて勝利をつかんだ。
同日、ディビジョン3でも1試合(第6節)が福岡・ベスト電器スタジアムでおこなわれ、首位を争う九州電力キューデンヴォルテクスが30-6でマツダスカイアクティブズ広島に快勝している。
キューデンヴォルテクスはこれで4勝1敗、スカイアクティブズは開幕から5連敗となった。
なお、ディビジョン2で予定されていた日野レッドドルフィンズ×清水建設江東ブルーシャークス戦は、レッドドルフィンズが活動の無期限停止を決めたため、中止となった(ブルーシャークス:勝点4、レッドドルフィンズ:勝点0)。