ラグビーリパブリック

2週連続8強入り狙う女子日本はシドニーセブンズ初日1勝1敗。男子日本はフランスに逆転負け

2023.01.27

女子プール戦、パプアニューギニアのタックラーを振りきる水谷咲良(Photo: Getty Images)


 ワールドラグビーセブンズシリーズ2023のシドニー大会が1月27日に開幕し、初日のプールステージで、女子セブンズ日本代表は2試合戦って1勝1敗、男子セブンズ日本代表は1試合のみでフランスに惜敗した。

 先週のハミルトン大会(ニュージーランド)でワールドシリーズ初のトップ6入りを果たした女子セブンズ日本代表は、2大会連続の準々決勝進出を目指しプールAの初戦で勢いをつけたかったが、ハミルトン大会のリベンジに燃えるフランスと再戦し、5-24で敗れた。

 序盤、日本は原わか花などが粘り強いディフェンスを見せたが、フランスが前半2分にクイックスローインから攻め込んで先制すると、6分にはFKからの速攻で追加点を奪った。
 後半に入っても、なかなか敵陣でプレーできない日本に対し、フランスは連続トライでリードを拡大。日本は終盤に梶木真凜のブレイクスルーから連続攻撃で原がフィニッシュしたが、反撃はそこまでだった。

 しかし、第2戦は招待チームのパプアニューギニアを55-0と圧倒。開始早々に永田花菜が先制したのを皮切りに、国際経験が少なく、規律も悪かったパプアニューギニアから計9トライを挙げ、大量得点となった。

 女子セブンズ日本代表は28日におこなわれるプールAの最終戦で、シーズン総合ランキング1位のニュージーランドと対戦することになっており、かなり手強い相手だが、プールA3位でも得失点差等により準々決勝に進める可能性があり、パプアニューギニア戦で大勝できたのは大きい。

男子プール戦、フランスのディフェンスを破る石田大河(Photo: Getty Images)

 一方、16チーム参加の男子において、準々決勝進出のためにはプールDで2位以上に入らなければならない男子セブンズ日本代表だが、初戦は17点リードしながらフランスに逆転され、悔しい黒星発進となった。

 序盤、相手にイエローカードが出て数的有利となった日本は、前半3分、ゴール前でのチャンスを一度逃したものの、古賀由教がインターセプトして攻めに転じ、クイックリサイクルから福士萌起が切り込み、ポップパスをもらった石田大河が先制した。
 さらに、日本はリスタートのキックオフボールを確保してスピーディーに攻め込み、宮上廉がトライ。
 反則が多かったフランスに対し、敵陣でプレーし続けペースを握った日本は前半最後にも石田が5点を追加し、17-0で折り返した。

 しかし、ハーフタイムに息を整えたフランスは、後半早々に連続トライでコンバージョンも決まり、3点差とする。そして、5分にはカウンターラックでボールを奪い返し、ゴールに持ち込んで逆転した。

 終盤、またもフランスにイエローカードが出て数的有利となった日本だが、得点することはできず、17-19で惜敗となった。

 男子セブンズ日本代表は28日、プールDの2戦目として強豪のフィジーに挑み、同組最終戦では招待チームのトンガと対戦する。