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帝京大が筑波大を圧倒 2季連続11度目の大学ラグビー日本一に王手

2023.01.02

筑波大との準決勝で何度もチャンスメイクした帝京大の司令塔、高本幹也(撮影:松本かおり)


 全国大学ラグビー選手権大会で2季連続11度目の優勝を目指す帝京大学が1月2日、国立競技場でおこなわれた第59回大会の準決勝で筑波大学を71-5と圧倒し、決勝進出を決めた。

 帝京大は強いフィジカルを武器に、コンタクト、スクラムでプレッシャーをかけ、スキルやスピード、フィットネスなどでも圧倒し、最後まで集中力高く完勝となった。

 赤いジャージーのディフェンディングチャンピオンが先制したのは前半11分。敵陣深くに入って連続で攻撃し、パスは乱れたものの、ボールを手にしたWTB小村真也が個人技でディフェンスを切り裂きトライを挙げた。

 一方、8季ぶりに全国4強入りした筑波大は17分に5点を奪い返す。ドライビングモールはゴール前で止められたが、ショートサイドにボールを動かし、WTB一口直貴が左隅に飛び込みトライとなった。

 しかし、帝京大は25分にゴール前のスクラムで圧倒し、NO8延原秀飛がインゴールに押さえリードを広げた。34分にはSO高本幹也がディフェンスを抜けてパスをもらったFL青木恵斗がインゴールに持ち込んだ。さらにリスタート後、帝京大は自陣深くからボールを回してCTB二村莞司が抜け、サポートしたWTB高本とむが左外を駆け上がり5点を追加。38分には自陣でのターンオーバーからつないで攻め上がり、SH李錦寿がフィニッシャーとなった。

 前半最後の筑波大の猛攻をしのいだ帝京大は、31-5で迎えた後半も勢いは止まらず、50分(後半10分)にはSO高本幹也がチップキックとハンドスキルでチャンスをつくり、LO本橋拓馬がファイブポインターとなった。司令塔の高本幹也は、63分にも自陣からキックしたボールを自らチェイスしてCTB五島源のトライにつなげている。

 帝京大は大差をつけても手を緩めることなく、FWはタフに圧力をかけ続け、BKは走力を発揮し、計11トライを獲得。ディフェンスでも集中力高く、後半は相手に得点を許さず、快勝となった。

 なお、準決勝第1試合は早稲田大学が34-33で京都産業大学に競り勝ち、2季ぶりの決勝進出を決めている。

 2022年度の大学日本一をかけた決勝は「帝京大学×早稲田大学」。1月8日に国立競技場でおこなわれる。