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オークランド高校決勝の舞台に立った岸本類が、ブルーズのU17入り

2022.12.03

ブルーズU17のトレーニングキャンプに参加した岸本(右)。オークランドでラグビー留学の会社を運営する岸本泰さんの長男で、同地で生まれ育った


 周囲にはラグビー王国ニュージーランドのエリートがずらり。プレーヤーにとって、これほど刺激に満ちた環境もないだろう。
 この先につながっているのは、あのスーパーラグビーの舞台だ。

 オークランドの強豪校、セントピーターズカレッジで高校1年生にしてファーストグレードの正SOの座をつかみ、聖地イーデンパークで行われたオークランド地区の決勝にも出場した岸本類のニュースを、8月末にお伝えした。
 その晴れ舞台で先制トライを挙げるなど存在感を放った16歳が、またひとつトッププレーヤーへの階段を上った。オークランドを本拠とするスーパーラグビークラブ、ブルーズのU17チームに選出されたのだ。

 フランチャイズの各地区からピックアップされた選抜メンバーとともに、11月末のトレーニングキャンプに参加した岸本。キャンプはブルーズの施設を利用して行われ、チームの未来を担う次世代のホープのひとりとして、今後ラグビー選手として求められる取り組みを学ぶ貴重な機会となった。なおブルーズにとっても今回のU17チームの活動はコロナ禍による中断を経て3年ぶりの実施とあって、合宿開催を喜ぶ記事がチームの公式Facebookに掲載された。

 岸本は今週末の12月3、4日に行われるセブンズの全国高校大会にも出場する予定。セントピーターズは前回大会でベスト8の成績を残しており、今季はその上のステージを目指すこととなる。

 ステップアップを重ねていった先に見据えるのは、母国のサクラのエンブレムか、それとも黒衣のジャージーか。たくましく成長を続ける姿に、夢はふくらむ。ラグビー王国のハイスクールシーンで奮闘する日本人高校生のさらなる飛躍を期待したい。

キャンプ中の座学の模様。栄養に関する講座も行われた
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