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オールブラックスがスコットランドに逆転勝ち 後半投入のTJらが流れを変える

2022.11.14

NZ代表デビューのマーク・テレア(左)は2トライを決める活躍。リーコ・イオアネ(中央)とTJ・ペレナラ(右)は劣勢だった後半途中からの出場で流れを変えた(Photo: Getty Images)


 東京での日本代表戦に続き、エディンバラでも苦しめられたニュージーランド代表“オールブラックス”だが、テストマッチ6連勝だ。現地時間11月13日にマレーフィールドでスコットランド代表と対戦し、31-23で逆転勝ちした。
 一方、オールブラックス戦過去0勝2分29敗、32度目の挑戦で初勝利を狙ったスコットランド代表は、ラストクォーターの途中までリードしていたが、歴史を変えることはできなかった。

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 立ち上がりが良かったのはニュージーランド。
 開始早々ゴールに迫り、HOサミソニ・タウケイアホが力強いレッグドライブでインゴールに突っ込み先制した。6分にはFBジョーディー・バレットのクロスキックから、この日初キャップのWTBマーク・テレアがデビュー戦トライを記録。14-0とした。

 一方のスコットランドは11分、FBスチュアート・ホッグがブレイクスルーからのキック&チェイスでチャンスとなり、インゴールでボールを押さえることはできなかったが、レフリーはTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認後、ニュージーランドのCTBアントン・レイナートブラウンのノーボールタックルがなければトライだったと判断し、ペナルティトライとなった。

 スコットランドはさらに13分、WTBダーシー・グレアムが相手パスをカットしてゴールへ走り切り、ゲームの流れを変えた。SOフィン・ラッセルがコンバージョン成功で同点とすると、30分にはペナルティゴール(PG)で勝ち越し。

 反則やエラーが多かったニュージーランドに対して、スコットランドは42分(後半2分)と53分にもPGで加点し、9点リードとなった。

インターセプトからゴールへ駆けるスコットランドのダーシー・グレアム(Photo: Getty Images)

 スコットランドに何度も攻め込まれながら、懸命のディフェンスでなんとか踏ん張っていたニュージーランドは、62分にショットで得点し、落ち着きを取り戻す。そして、1年ぶりに代表復帰となったベテランSHのTJ・ペレナラなど、後半途中から入ってきたリザーブプレーヤーたちがリズムを変えた。

 65分に敵陣深くでチャンスとなったニュージーランドは、スクラムからの攻撃でゴールに迫り、最後はLOスコット・バレットがピック&ゴーでインゴールにねじ込んだ。コンバージョンも決まり逆転する。
 74分にはフェイズを重ね、ゴール前に切り込んだCTBリーコ・イオアネからパスをもらったWTBテレアが右隅にフィニッシュ。タッチライン付近からのコンバージョンをFBジョーディー・バレットが決め、大きな2点を追加し、ニュージーランドがこのままリードを守りきった。

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