1週間前にクライストチャーチでふがいない戦いをし、ホームで初めてアルゼンチン代表に敗れたニュージーランド代表“オールブラックス”だが、9月3日に地元ハミルトンのFMGスタジアム・ワイカトでおこなわれた再戦で53-3と快勝し、雪辱を果たした。
これで両チームとも、ザ・ラグビーチャンピオンシップ2022(南半球4か国対抗戦)の成績は2勝2敗となった。
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ニュージーランドは序盤に手堅くペナルティゴール(PG)で先制し、10分にはチップキックを活かしてチャンスを広げ、PRイーサン・デグルートが豪快に突進してトライを決めた。19分にもディフェンス裏へのキックボール確保から波に乗り、すばやくパスをつないでCTBリーコ・イオアネがブレイクし、WTBケイリブ・クラークのトライをお膳立てした。
36分に反則を犯したアルゼンチンのロックが10分間の退出を命じられ、まもなくゴール前のスクラムから攻めることになった黒衣の男たちは、12番を入れて急場をしのごうとした相手のパックを圧倒し、バックスにボールを動かしてCTBイオアネが中央を破りトライ。
24-3で折り返した。
後半も最初にPGで得点したニュージーランドは、57分(後半17分)にイエローカードを提示され数的不利の時間帯もあったが、ねばり強いディフェンスでピンチを脱出すると、61分、CTBイオアネが自陣深くから鋭い走りで大きくゲインし、サポートもついて連続攻撃、最後はCTBデイヴィッド・ハヴィリからフラットパスをもらった主将のFLサム・ケインがディフェンスを抜け、FBジョーディー・バレットがフィニッシャーとなった。
その後も、ニュージーランドは鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように攻め続け、67分にはNO8アーディー・サヴェアが、74分には負傷から戦列復帰のLOブロディー・レタリックがファイブポインターとなった。
そして、80分経過を報せるサイレンが鳴ったあとにペナルティを得ても試合を終わらせず、最後はゴール前スクラムからの攻撃でSOボーデン・バレットがチーム7トライ目を取りきり、50点超えとなった。