7人制ラグビー(セブンズ)のトップチームが約半年間、世界各地を転戦しながらポイントを獲得してシーズン総合順位を競う「HSBC ワールドラグビー セブンズシリーズ 2022」、男子セブンズ日本代表は総合16位でシーズンを終えた。
最終・第9ラウンドのロサンゼルス大会が現地時間8月27、28日におこなわれ、日本は順位決定トーナメントでカナダに勝ったが、最後は南アフリカに屈し、ロサンゼルス大会は14位という成績だった。
ロサンゼルス大会のプールステージでA組3位(1勝2敗)だった日本は、大会2日目は9位以下のトーナメントに臨み、イングランドに15-36で敗れた。
フィジカルが強い相手に対して日本はブレイクダウンで苦戦。ターンオーバーからの速攻などで失点を重ね、29点ビハインドから津岡翔太郎、副島亀里ララボウ ラティアナラ、ティモ・スフィアなどが奮闘して3トライを奪い返したが、逆転することはできなかった。
しかし、13位以下のトーナメントにまわることになった日本は、カナダに26-19で勝利。
今大会、何度も力強い走りを見せていたスフィアが試合序盤にタックラーを弾き飛ばして連続トライを生み、7分には吉澤太一が鋭いステップでディフェンスを切り裂きハーフウェイからゴールへ走り切った。
21-0で迎えた後半の入りもよく、1分、ディフェンスでプレッシャーをかけてボールを奪い返し、つないで石田大河がゴール右に迫り、オフロードパスをもらった加納遼大がフィニッシュ。
その後、カナダに3連続トライを許したが、逃げ切った。
そして、13位決定戦では、シーズン総合優勝争いの先頭を走りながらロサンゼルス大会では8強入りを逃した南アフリカが相手となり、日本は果敢にチャレンジしたものの、0-26で敗れた。
立ち上がり、日本は辛抱強くボールをつないでいたが、前半2分、南アがハードなディフェンスで落球させ、鋭い切り返しで先制。5分にはキックを使って2トライ目となり、前半最後にはブレイクダウンでターンオーバーしてからのカウンターで点差を広げた。
後半も日本は奮闘を続けたが南アを崩すことはできず、さらに1トライを追加され、悔しい敗戦となった。
ワールドセブンズシリーズ2022で、日本は大会に常時参戦できる“コアチーム”中、最下位の16位に終わったが、パリオリンピックの前年となる来季シリーズはイングランド、スコットランド、ウェールズが一つになってイギリス代表として参戦するため、降格するチームはなく、日本はこの舞台に残留することが決まっている。
来季のワールドセブンズシリーズは今年11月に香港で開幕する予定。