ラグビーリパブリック

女子日本がセブンズチャレンジャーシリーズ優勝! 全員のハードワークで昇格切符つかみ歓喜

2022.08.15

チャレンジャーシリーズ優勝を決め歓喜する女子セブンズ日本代表 ©JRFU


 チリで開催された「ワールドラグビー セブンズチャレンジャーシリーズ 2022」は、現地時間8月14日に順位決定戦がおこなわれ、女子セブンズ日本代表(愛称:サクラセブンズ)が優勝した。女子セブンズ日本代表は2017-2018シーズン以来となるワールドシリーズのコアチームに昇格となり、来季は世界の強豪が集う国際サーキットに常時参戦できる権利をつかんだ。

 2日間の戦い(プール戦準々決勝)を経てトップ4に入った日本は、準決勝でケニアと対戦し22-15で勝利。
 ブレイクダウンで中村知春(ナナイロ プリズム福岡)や梶木真凜(自衛隊体育学校)らが奮闘し、ターンオーバーからの速攻でボールをつないで須田倫代(追手門学院VENUS)、原わか花(東京山九フェニックス)がトライを重ねた。ハーフタイム前にはスクラムからの展開で原がゴールに持ち込み、17-5で折り返した。
 後半、相手にインターセプトなどを許し、連続失点で2点差に詰められたが、日本は終盤にも果敢に攻めて1トライを追加し、決勝進出を決めた。

 決勝は、ヨーロッパ大会などで経験を重ねてきたポーランドと激突し、日本は17-0で快勝。
 前半2分、相手のパスの乱れにすばやく反応してカウンターで原が大きくゲインし、サポートもついてベテランの中村が先制トライを挙げた。
 その後、ポーランドが攻め込んだ時間帯もあったが日本は辛抱強く守り、ハーフタイム前には大谷芽生(立正大学/ARUKAS QUEEN KUMAGAYA)が自陣深くから抜けて大きくゲインし、ゴール前でつかまったものの、ボールをつないでキャプテンの平野優芽(ながとブルーエンジェルス)がフィニッシュし、10-0で折り返した。
 そして、後半4分には須田がハーフウェイから抜けてゴールへ走り切り、大きな追加点を獲得。
 日本は最後まで堅いディフェンスを続けてポーランドの反撃を封じ、歓喜となった。

 女子セブンズ日本代表の鈴木貴士ヘッドコーチは、「いろいろなプレッシャーのかかるなか、選手たちが自分たちのラグビーを信じてタフに戦ってくれました。全員がハードワークして勝ち取った勝利だと思います。ここからがスタートなので次のステージに向けてまたチーム一丸となってがんばりたいと思います」とコメント。

 平野キャプテンは、「最後までハードワークをし続けてくれたチームメイト、スタッフを誇りに思います。そして、国内で対戦相手をしてくれたSDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)の仲間たちのハードワークにも本当に感謝します。ワールドシリーズのコア昇格が懸かった今大会にかける想いは、どのチームよりも間違いなく強かったです。その想いをグラウンドでのプレーにすべて出すことができたことが今回の優勝という結果につながったと思います。これで世界と戦うためのスタートラインにやっと立つことができたので、ここからさらに成長していきます! 来月にはワールドカップ・セブンズがあるので、そこに向けて気持ちを切り替え、チーム一丸となって良い準備をしていきます」と述べ、さらなる飛躍を目指す。

 女子セブンズ日本代表は、来月(9月9~11日)には南アフリカのケープタウンで開催されるワールドカップ・セブンズに出場する。

チャレンジャーシリーズで大活躍だった19歳の須田倫代 ©JRFU
Exit mobile version