嬉しい再会でエナジーを得た。
6月25日に北九州・ミクニワールドスタジアムで日本代表とテストマッチを戦うウルグアイ代表は、同24日、試合会場を訪れて試合前日練習をおこなった。
そこに訪れたのが、鞘ヶ谷ラグビースクールで楕円球を追う、吉良啓之介くんと、双子の兄・悠之介くんだ。
啓之介くんは、2019年のワールドカップの際、10月5日に大分でおこなわれたオーストラリア×ウルグアイ(45-10)でエスコートキッズを務めた。
その試合でゲームキャプテンだったCTBアンドレス・ビラセカとともにピッチに入り、国歌を歌った。
成長した啓之介くんとの3年ぶりの再会を、今回のツアーで主将を務めるビラセカは喜び、笑顔で迎えた。
「とても驚いたし、感動しました。嬉しいですね。双子とは知らなかった。明日の試合にも応援に来てくれると聞きました」
啓之介くんも、「とても嬉しい」と笑顔になり、「絶対に勝ってほしい」とエールを送った。
ウルグアイ代表は、5月18日におこなわれた第1テストの先発から4人を変更して第2テストを戦う(1番、5番と両WTBが前戦のベンチスタートから先発へ)。
23人の中には新しいメンバーが2人加わった。
試合に向けてエステバン・メネセス ヘッドコーチは、「プレーを進化させるため、そして先週土曜日のパフォーマンスを改善するため、トレーニングに取り組んできた」と話す。
「日本はより強いチームで試合に臨んでくるため、(自分たちに求められる改善の)要求度もさらに高くなるでしょう。自分たちのプレーを修正することに集中し、全力で日本という偉大な対戦相手と戦いたいと思います」
前日練習を終えた選手たちも、「日本のようなレベルの高いチームと戦う機会はあまりない。貴重な経験」と話した。
69キャップと経験豊富なFBロドリゴ・シルバは、「次の試合でリベンジする意欲がチームには溢れています。日本はハードな対戦相手。(第1テストでは日本のはやい)リズムに慣れていないところがあったが、(それに対応する)準備を進めてきました。明日は、自分たちが主役として戦います。ミスで大きな代償を払うことをなくし、ボールを手に攻めたい。ディフェンスでスキを与えないようにしないと」と話した。
HOのギジェルモ・プハダスは、日本代表のメンバーが大きく違うことを受け、「それでも23人の全選手が警戒すべき相手。ただ、基本的なプレーのシステムはあまり変わらないと思っています。しっかり対応したい」と話した。
第1テストではスクラムで圧力を受けたことについては、「1試合目はダメージを受けるシーンも少なくなかった。明日は自分たちからリードし、反則なくプレーしたい」とした。
第1テストで初キャップを得たFLルカス・ビアンキは21歳と若い選手だ。ディフェンスではよくボールに絡み、ラインアウトでも強みを発揮する(190センチ)。
「明日は、より多くボールを持ってチャンスを作りたい。チームとしては、より積極的に仕掛けたい。キックに頼らず、ピッチを広く使って攻めます」
蒸し暑い中、お互いに攻め合う展開となりそうな第2テスト。
ロス・テロスの奮闘は、海辺のスタジアムを熱くするとともに、フランス代表戦を控える日本代表にとって、チーム力を高めるための貴重な機会となる。
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