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コアチーム残留争いでポイント差縮まらず… 男子セブンズ日本代表、ロンドン大会14位。

2022.05.30

ロンドン大会でハドルを組む男子セブンズ日本代表(Photo: Mike Lee - KLC fotos for World Rugby)


 ワールドラグビーセブンズシリーズ2022(男子)の第8ラウンド・ロンドン大会は、現地時間5月29日に順位決定戦がおこなわれ、コアチーム残留争いで厳しい状況にある男子セブンズ日本代表は、14位に終わり、各大会の順位に応じて与えられるシリーズポイントを大きく伸ばすことはできなかった。

 ロンドン大会初日にプールDで最下位となった日本は、順位決定戦では9位以下のトーナメントに臨み、初戦でアメリカに24-26と惜敗した。
 前半、野口宜裕(セコムラガッツ)と石田大河(シャイニングアークス東京ベイ浦安)が軽快なフットワークでトライを挙げ、12-12で折り返し。後半2分にはチーム一体となって根気よくボールをつなぎ、前半からパワフルな走りを見せていたティモ・スフィア(北海道バーバリアンズ)が力強いハンドオフでディフェンダーを振り切ってゴールに持ち込み、勝ち越した。
 その後、逆転されてしまったが、終盤の6分、敵陣22メートルライン内でペナルティを得ると、タップから速攻を仕掛け、副島亀里ララボウ ラティアナラ(日本ラグビー協会)がトライを挙げて再び5点リードを奪った。
 しかし、残り10秒でアメリカにトライを許し、コンバージョンも決まって逆転負けとなった。

 13位以下のトーナメントに回ることになった日本は、同じくコアチーム残留を目指すケニアと対戦し、14-5で競り勝った。
 前半2分にスフィアがパワーでディフェンスを破り先制すると、日本は粘り強いディフェンスを続け、7-0で折り返した。
 そして、後半早々、宮上廉(東芝ブレイブルーパス東京)が相手のプレッシャーを受けながらもクイックハンドでつないでチャンスメイクし、ボールをもらった野口が右外を駆け抜け、追加点となった。
 日本は終盤に5点を失ったものの、リードを守り切り、今大会初勝利となった。

 最後の13位決定戦では、コアチーム残留争いのライバルであるカナダと対戦することになり、ここで勝ってシリーズ総合ポイントの差を詰めたかった日本だが、19-26で敗れた。
 日本は開始早々、キック&チェイスでチャンスになりかけたが、反則があり先制ならず。逆に2分、カナダに最初のスコアを入れられた。
 4分に石田が右外をゲインして2人のタックラーに絡まれながらもオフロードで中川和真(横浜キヤノンイーグルス)につなぎ、共同キャプテンのひとりである中川がゴールへ走り切り5点を奪い返したが、ハーフタイム前に再びカナダに得点され、5-14で折り返した。
 日本は後半早々、ベテランの副島がインターセプトからゴールへ走り切り、ワールドセブンズシリーズ通算50トライとなって2点差に詰めるも、その後、カナダに連続トライを許し、12-26となった。
 7分には、右外を抜けてインゴールに入った石井勇輝(シャイニングアークス東京ベイ浦安)が、できるだけ中央に持っていこうとしたところ、相手につかまってグラウンディングできず、落球。
 最後に、チーム全員で作ったチャンスを共同キャプテンのひとりである石井がフィニッシュして7点差としたが、リスタートの時間は残っていなかった。

 梅田紘一ヘッドコーチ代行は、「全力でチャレンジした2日間でしたが、うまく結果につなげられず責任を感じています。ですが、このチームはたくさんのことを経験し、吸収しています。目線を上げて、最後の大会に向けて準備したいと思います」とコメントした。

 今季ワールドセブンズシリーズ最後の大会は、8月27、28日にアメリカのロサンゼルスで開催される。

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