優勝から10年以上遠ざかっている東芝ブレイブルーパス東京が、熱く激しいファイトでプレーオフ進出へ向け前進した。5月1日、リーグワンのディビジョン1で首位に立つライバルの東京サントリーサンゴリアスと味の素スタジアムで激突し、27-3で“府中ダービー”を制した。
4位のブレイブルーパスはこれで総勝点49。同日、プレーオフ進出への最後の1枠を争っていた6位の横浜キヤノンイーグルスは敗れて総勝点41から伸びず、レギュラーシーズンは残り1節のため、イーグルスの脱落が決まった。
雨のなか、序盤に相手にペナルティゴール(PG)で先制されたブレイブルーパスだったが、勇敢に、アグレッシブに挑み続け、自陣深くのピンチでは20歳のLOワーナー・ディアンズがラインアウトスチール、ブレイクダウンではNO8山本浩輝がターンオーバーしてチームを鼓舞し、のちにプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれるFLリーチ マイケルだけでなく、全員が体を張ってゲームの流れを引き寄せた。
そして、23分と29分にSO中尾隼太がPGを決めて逆転。
35分には敵陣深くに入ってラインアウトからドライビングモールでトライを挙げ、ブレイブルーパスが13-3で折り返した。
ブレイブルーパスは後半の立ち上がりもよく、42分(後半2分)、フェイズを重ねて敵陣深くに入ると、SO中尾がディフェンダーをひきつけてHO橋本大吾が突破し、オフロードでもらったFLマット・トッドがトライゲッターとなった。
攻撃力が高いサンゴリアスに対し、ブレイブルーパスは出足の速いディフェンスでプレッシャーをかけ続ける。
そして、69分には辛抱強くボールをつないで12フェイズを重ねてゴールに迫り、PR藤野佑磨がピック&ゴーでインゴールに突っ込み、点差を拡大。SO中尾はゴールキック成功率100%で貴重な得点を積み上げ、結局、サンゴリアスにはトライを許さず、ボーナスポイント付きの勝利となった。
プレーオフ進出を決めているのは、東京サントリーサンゴリアス、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、埼玉パナソニックワイルドナイツで、残り1枠を2チームが争う。
現在4位の東芝ブレイブルーパス東京(総勝点49)は5月8日に静岡で迎える最終戦で8位の静岡ブルーレヴズと対戦し、5位のトヨタヴェルブリッツ(総勝点46)はその前日に地元・愛知でサンゴリアスに挑む。
■勝点について
勝ち=4点、引き分け=2点、負け=0点
■ボーナスポイント(ボーナス勝点)について
相手より3トライ差以上で勝利=1点、7点差以内の負け=1点