2022シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)で開幕から唯一2連勝のフランス代表が、現地時間2月26日、スコットランド代表のホームであるエディンバラのマレーフィールドに乗り込み、36-17で快勝。12年ぶりの欧州制覇とグランドスラム(全勝優勝)へ向け前進した。
スコットランド代表は今季白星発進だったが、その後2連敗となった。
フランスは前半7分、主将のSHアントワンヌ・デュポンがカウンターで大きくゲインしてチャンスとなり、ボールをつないでLOポール・ヴィレムサがトライを決め、先制した。
12分にはFBメルヴィン・ジャミネの「50:22キック」(自陣から蹴ったボールが敵陣22メートルライン内でバウンドして外に出たため、マイボールラインアウトで再開)で敵陣深くに入ると、ラインアウト後、アドバンテージを得てFW・BK一体となって攻め込み、右への展開で外に押し出されそうになったが、WTBダミアン・プノー、PRシリル・バイユがタッチライン際で粘ってボールをつなぎ、WTBヨラム・モエファナがフィニッシュした。
その後、スコットランドの新鋭FLロリー・ダージにゴールラインを割られるなど、2点差に詰められたフランスだが、ハーフタイム前にはCTBガエル・フィクーがスピードに乗った果敢な走りで右隅にトライを決め、FBジャミネが厳しい角度からのコンバージョンを成功、19-10で折り返した。
そして、フランスは後半早々、相手の落球からカウンターを仕掛け、WTBプノーが蹴った楕円球はバウンドしてCTBジョナタン・ダンティの手に収まり、トライが生まれ勢いづく。
58分には堅いディフェンスによるターンオーバーからカウンターでプノーがフィニッシュ。73分にはSOロマン・ンタマックのキックパスからプノーが連続トライゲッターとなり、勝負は決まった。
スコットランドは終了間際の79分にトライを奪い返したものの、マレーフィールドで笑ったのは“レ・ブルー”だった。