自国開催のラグビーワールドカップを来年に控え、シックスネーションズで12年ぶりの欧州制覇を狙うフランス代表が、昨年から9連勝していた世界ランキング3位のアイルランド代表を下した。パリ郊外にあるスタッド・ドゥ・フランスで現地時間2月12日に対戦し、30-24で競り勝った。
フランス代表は今大会開幕から2連勝。同じく白星発進していたアイルランド代表は1勝1敗となった。
フランスは試合開始早々、SOロマン・ンタマックが切り込み、オフロードパスをもらった主将のSHアントワンヌ・デュポンがゴールへ走り抜け、先制した。その後、FBメルヴィン・ジャミネがコンバージョンとペナルティゴール(PG)で加点。
対するアイルランドは前半6分、リスタートのキックオフで果敢にボールを獲りにいったデビュー2戦目のWTBマック・ハンセンが捕球し、そのままゴールへ駆け抜け、トライを奪い返した。負傷で欠場した司令塔のジョニー・セクストンに替わり10番をつけたジョーイ・カーベリーがコンバージョンを決め、こちらも貴重な追加点を獲得する。
その後、フランスのジャミネがPGを4本連続で決め、15点差をつけられたアイルランドだったが、44分(後半4分)、敵陣深くに入ってラインアウトからモールを組み、コントロールして前を割ったFLジョシュ・ヴァンダーフリヤーがインゴールに突っ込み、トライ。
グリーンジャージーの男たちは49分にも攻め込み、ラックから持ち出したSHジェイミソン・ギブソンパークが軽快な動きでギャップを突いてゴールへ走り抜け、コンバージョン連続成功でたちまち1点差に詰めた。
しかし、フランスは53分、敵陣深くのブレイクダウンでターンオーバーしてチャンスとなり、勢いよく走り込んできたPRシリル・バイユがトライを決め、リードを拡大。
その後、両チームともPGでスコアを動かしたが、フランスが逃げ切った。