来年の自国開催ラグビーワールドカップで初優勝を目指すフランス代表が、ヨーロッパの強豪6か国が競う「2022 シックスネーションズ」の初戦に臨み、パリ郊外にあるスタッド・ドゥ・フランスでイタリア代表を37-10で下した。
世界ランキング5位のフランスに対し、同14位のイタリアが前半は健闘した。
フランスが序盤にFBメルヴィン・ジャミネのペナルティゴール(PG)で先制したものの、最初のトライを挙げたのはイタリアだった。
前半16分、ハイパントの競り合いでこぼれたボールをLOフェデリコ・ルッツァが拾って敵陣深くに入り、たたみかけ、右の空いたスペースにSOパオロ・ガルビジがキックパスを放ち、この日がデビューとなった19歳のWTBトンマーゾ・メノンチェッロがインゴール右隅に押さえた。
しかし、コンバージョンも決まって4点ビハインドとなったフランスだが、25分に逆転する。イタリアが自陣でラインアウトを乱し、こぼれ球を処理しようとした選手にFLアントニー・ジェロンシュが迫ってパスをカットし、そのままゴールへ駆け抜けた。
その後、両チームともPGで得点を重ね、11-10で迎えた40分、フランスは敵陣深くに入ってラインアウト後のモールからボールを動かし、ディフェンスを中央に寄せて外にスペースを作り、WTBギャバン・ヴィリエールがインゴール左隅に飛び込んだ。FBジャミネがコンバージョン成功で貴重な2点を追加し、18-10で折り返した。
リードしたフランスはさらに48分(後半8分)、カウンターラックでボールを奪い返し、NO8グレゴリー・アルドリットがディフェンスに穴を開け、サポートしたヴィリエールがゴールへ駆け抜け連続トライとなった。
67分にはWTBダミアン・プノーがハーフウェイからタッチライン沿いを駆け上がり、サポートしたSHアントワンヌ・デュポンとのパス交換で再びボールを手にすると、ゴールへ走り切り追加点を獲得した。
最後はWTBヴィリエールのハットトリックとSOロマン・ンタマックのコンバージョン成功で締めくくり、ファンを喜ばせた。