ラグビーリパブリック

東海大がリーグ戦4連覇。流経大から11トライ奪取。法大倒した日大は、総得失点差で2位に

2021.11.28

昨季2位の流経大に71-19と大勝を収めた東海大(撮影:髙塩 隆)

東海大は同大として2度目のリーグ戦4連覇を達成(2007年-2010年)。初優勝の2007年から15季のうち優勝11回を数える(2位は3回、4位が1回)(撮影:髙塩 隆)
「連覇の喜びよりも、大学選手権優勝を叶えていない悔しさが上回る」と木村季由監督。写真は東海大フロントロー陣(撮影:髙塩 隆)
日大71-12法大。日大は同日、同会場で、東海大の前に試合を終えていた(撮影:髙塩 隆)
日大はリーグ戦2位となり、12月18日に大学選手権初戦を迎える(撮影:髙塩 隆)

 11月28日、秩父宮ラグビー場で関東大学リーグ戦グループの最終節2試合が行われ、東海大が流経大を71-19(トライ数は11本-3本)で破った。東海大はこの結果、勝ち点5を獲得(勝利4に加え「トライ数差3以上」によるボーナス1を含む)。総勝ち点32で日大と並んだ。リーグ戦の順位決定規約により、総得失点差で大きく上回る東海大の優勝となった。

「自分達がやることに集中して臨んだ。それが結果につながった」

 試合後、東海大副将・WTB林隆広はほっとした表情で振り返った。

 中盤の密集戦で反則を得ると、タッチキックからラインアウト、モールを組んで前進し、インゴールへ。東海大が、強みを前面に押し出したトライを要所で繰り返してリードを広げた。繰り返し相手から引き出した密集での反則は、課題としてきたブレイクダウンの改善の賜物だ。

「前の週の試合(19-19日大)でさまざまな課題が露呈した。プレーよりも意識の面で1週間、改善をしてきた。最後まで緊張感のある戦いができたと思う」(東海大・木村季由 監督)

 前節終了時点で東海大の総勝ち点は27で日大とイーブン、総得失点では99点のリードがあった東海大。直前の試合で日大が勝ち点5を獲得したため、東海大もシンプルに勝ち点後5を見据えゲームに臨んだ。

 東海大は流経大に対し、4分、8分、17分とモールなどでトライを重ね19-0に。リーグ優勝へ最低条件となる3トライ差を早々に形にした。その後、前半21分にも相手の中盤での反則からタッチキック、ラインアウト、モールのトライパターンをなぞって26-0。トライ数差を4本とした。

 流経大は前半27分に密集戦でトライを奪い返して26-7としたが、その後は東海大がトライをもぎ取り続けた。前半のトライ数は東海6本-流経1本。後半も21分にはスクラムトライを決めるなど、終始圧倒した東海大。42分、48分に流経大の意地のトライを許すも、71-19で東海大が勝利を収め、勝ち点5を獲得した。

 東海大の試合に先立って同じ会場で行われた日大vs法大は、日大が64-12で圧勝した。10トライを奪い、トライ数差8とした日大は、この試合でボーナスを含む勝ち点5を獲得し、総勝ち点32に。人事を尽くして東海大戦の結果を見つめたが、同勝ち点に。直接対決は引き分けのため、総得失点差により準優勝となった。

 日大は、優位に立ったセットプレーと、グラウンドの両端にも真ん中にも突破口を作るパワーと意思統一で多くのチャンスを得た。最高勝ち点の5をこの試合でつかみたい日大は前半から全開。前半17分まで連続3本のトライを積み上げペースを握った。前半4本、後半6本のトライで大勝を遂げたが、36年ぶり4度目となるリーグ戦優勝はならなかった。

 この日、リーグ戦は全試合を終え、大学選手権出場3校のエントリー位置も決まった。

 関東リーグ戦1位の東海大は12月26日に準々決勝を(関西2位と対抗戦4位の勝者と)戦う。

 リーグ戦2位となった日大は18日に対抗戦5位の日体大と、同3位の大東大は同日に、関西4位らが入るヤマの勝者と戦う。

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関東大学リーグ戦グループの順位表はこちら(外部リンク:関東ラグビー協会HP)