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スコットランドが世界3位の豪州倒した! 20日に日本と激突へ

2021.11.08

オーストラリアのタックルを振り切るスコットランド主将のスチュアート・ホッグ(Photo: Getty Images)


 2週間前に大分県で日本代表を下した世界ランキング3位のオーストラリア代表を、同7位のスコットランド代表が倒した。両チームは4年ぶりに顔を合わせ、11月7日にエディンバラのマレーフィールドで対戦。接戦となり、15-13でスコットランド代表が競り勝った。

 これでオータム・ネーションズシリーズ2連勝となったスコットランド代表は(初戦でトンガ代表を圧倒)、1週間後に2019年ワールドカップチャンピオンの南アフリカ代表に挑み、11月20日には同じくホームで日本代表とワールドカップ以来の再戦をおこなう。

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 9月にはザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)で南アフリカに連勝するなど、テストマッチ5連勝中だったオーストラリアに対し、スコットランドは先制して主導権を握った。

 前半22分、敵陣深くに入ったスコットランドは、ラインアウトからモールで押し込みトライを挙げる。モールディフェンスが堅いオーストラリアに対し、サインプレーでずらして相手の力を分散させる作戦が成功した。SOフィン・ラッセルのコンバージョンも決まり、7-0とした。

 追いかける展開となったオーストラリアは、35分にゴールに迫り、FLマイケル・フーパーが突進してトライを決めたかと思われたが、その前にPRアラン・アラアラトアに危険なプレーがあったことがTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認され、得点は認められなかった。

 しかし、イエローカードが出て1人少なくなったオーストラリアだが、前半終了前にペナルティゴール(PG)のチャンスを得てSOジェームズ・オコナーが決め、4点差で折り返した。

 後半先に得点したのは、まだ数的不利だったオーストラリアで、44分(後半4分)、敵陣22メートルライン付近のスクラムからボールを動かすと、初キャップのWTBアイザイア・ペレセが力強い走りでディフェンスを破ってゲイン、すばやくリサイクルし、FLロブ・レオタが突進してゴールラインを割り、逆転した。

 7-10とされたスコットランドは、59分、ゴール前のスクラムでアドバンテージを得て攻め込み、左外でパスをもらった21歳のHOユワン・アッシュマンがタックルを受けながらも外へ押し出される前にインゴール左隅にグラウンディングし、逆転のデビュー戦トライを記録した。12-10。

 その後、オーストラリアがPGで再びリードしたものの、68分、オーストラリアがスクラムで反則を犯し、スコットランドのラッセルがPGを決め、これが決勝点となった。