10月23日に大分で日本代表と対戦し、その後、ヨーロッパでもテストマッチ3試合を予定しているオーストラリア代表“ワラビーズ”が、遠征スコッドメンバー37人を発表した。
先週までおこなわれていたザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)では2019年ワールドカップ王者の南アフリカ代表に連勝するなど4勝を収め、現在、世界ランキング3位のワラビーズ。
その立役者となった主将のFLマイケル・フーパー(昨季トヨタに所属)、SOクウェイド・クーパー(花園近鉄ライナーズ)はもちろん名を連ね、ラグビーチャンピオンシップ2021で最多の7トライを挙げたWTBアンドリュー・ケラウェイ(昨季NECに所属)や、彼らと同じく同大会のベストフィフティーンに選出されたPRタニエラ・トゥポウ、SHテイト・マクダーモットも北半球遠征に出発する。
同じく今年のラグビーチャンピオンシップで大活躍し、いまや世界最高のセンターと称賛されるサム・ケレビ(東京サントリーサンゴリアス)もツアースコッドに入ったが、ケレビは10月2日のアルゼンチン戦で足首を負傷したため日本戦の出場は厳しいと見られており、11月のスコットランド戦かイングランド戦が復帰戦になる見通しだ。
そのほか、先週のアルゼンチン戦で4年ぶりのワラビーズ復帰を果たした東京サントリーサンゴリアス所属のFL/NO8ショーン・マクマーンや、埼玉パナソニックワイルドナイツに新加入するWTBマリカ・コロインベテもスコッド入りしており、注目となる。
若手では、ラグビーチャンピオンシップで輝いたCTBレン・イキタウ以外にも、PRポネ・ファアマウシリやCTBアイザイア・ペレセなど4人のノンキャップ選手もハングリーで、今ツアーでのデビューを目指す。
そして、来日は難しいかもしれないが、フランスを拠点とする3選手の招集も決定。デイヴ・レニー ヘッドコーチが熱視線を注いでいた巨漢LOウィル・スケルトン(ラ・ロシェル)が5年ぶりにワラビーズ復帰となり、2019年ワールドカップ以来のテストマッチに臨むLOロリー・アーノルド(トゥールーズ)、HOトル・ラトゥ(スタッド・フランセ)とともにヨーロッパで合流することになりそうだ。
<オーストラリア代表 2021年10月・11月ツアースコッド>
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ジェームズ・スリッパー(ブランビーズ/110 caps)
アラン・アラアラトア(ブランビーズ/50 caps)
タニエラ・トゥポウ(レッズ/35 caps)
トム・ロバートソン(フォース/26 caps)
アンガス・ベル(ワラターズ/12 caps)
ポネ・ファアマウシリ(レベルズ/―)
【HO】
フォラウ・ファインガア(ブランビーズ/21 caps)
トル・ラトゥ(スタッド・フランセ/19 caps)
フェレティ・カイトゥウ(フォース/3 caps)
コンナル・マキナニー(ブランビーズ/―)
【LO】
アイザック・ロッダ(フォース/30 caps)
ロリー・アーノルド(トゥールーズ/26 caps)
マット・フィリップ(レベルズ/19 caps)
ウィル・スケルトン(ラ・ロシェル/18 caps)
ダーシー・スワイン(ブランビーズ/9 caps)
【FL/NO8】
マイケル・フーパー(主将/ワラターズ/115 caps)
ショーン・マクマーン(東京サントリーサンゴリアス/27 caps)
ピート・サム(ブランビーズ/15 caps)
ロブ・ヴァレティニ(ブランビーズ/14 caps)
ラクラン・スウィントン(ワラターズ/6 caps)
ロブ・レオタ(レベルズ/2 caps)
【SH】
ニック・ホワイト(ブランビーズ/43 caps)
テイト・マクダーモット(レッズ/11 caps)
ジェイク・ゴードン(ワラターズ/10 caps)
【SO】
クウェイド・クーパー(花園近鉄ライナーズ/74 caps)
ジェームズ・オコナー(レッズ/57 caps)
【CTB】
サム・ケレビ(東京サントリーサンゴリアス/38 caps)
ハンター・パイサミ(レッズ/11 caps)
レン・イキタウ(ブランビーズ/9 caps)
ララカイ・フォケティ(ワラターズ/―)
アイザイア・ペレセ(ワラターズ/―)
【WTB】
マリカ・コロインベテ(埼玉パナソニックワイルドナイツ/42 caps)
アンドリュー・ケラウェイ(レベルズ/9 caps)
フィリポ・ダウングヌ(レッズ/6 caps)
トム・ライト(ブランビーズ/5 caps)
【Utility BK】
リース・ホッジ(レベルズ/53 caps)
ジョーダン・ペタイア(レッズ/14 caps)