新型コロナウイルスの変異株が感染拡大している影響により、2021ザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)は第3節からオーストラリアのクイーンズランド州で集中開催されることとなり、9月12日にゴールドコーストのシーバス・スーパー・スタジアムで首位のニュージーランド代表がアルゼンチン代表と対戦し、39-0と完勝した。ニュージーランド代表はこれで3勝0敗(総勝点15)、アルゼンチン代表は0勝3敗(総勝点0)となった。
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1年前もコロナ禍で同じようにオーストラリア開催となり、“ロス・プーマス”の愛称で知られるアルゼンチン代表は11月にシドニーでニュージーランド代表“オールブラックス”を初めて倒し、歴史的勝利に歓喜したが、その再現とはならなかった。
攻撃力高いニュージーランドは、前半のテリトリー(陣地支配率)80%、ポゼッション(ボール支配率)約70%と攻め続け、対するアルゼンチンも精力的にタックルを繰り返し、ブレイクダウンでは主将のHOフリアン・モントーヤなどが奮闘したが、黒衣の男たちは着実に得点を重ねた。
ニュージーランドは前半10分にCTBリーコ・イオアネのトライで先制すると、37分にも連続攻撃でゴールに迫り、WTBセヴ・リースが突っ込んでファイブポインターとなった。ハーフタイム前にはラインアウトからモールで押し込み、22-0で折り返した。
後半もニュージーランドの勢いは止まらず、46分(後半6分)、自陣22メートルライン内でPKを得ると、SHのTJ・ペレナラが速攻を仕掛け、CTBイオアネらのゲイン後、SOボーデン・バレットも好走でチャンスを作り、10番からの正確なフリックパスでボールをもらったNO8ルーク・ジェイコブソンがフィニッシュ。会場が沸いた。
南米のチャレンジャーは最後までしぶとかったものの、アグレッシブなニュージーランドはその後、1トライ1ゴール1PGで加点し、守ってはアルゼンチンに1点も許さず、完勝となった。