新型コロナウイルスの変異株(デルタ株)が感染拡大している影響でスケジュール・開催地を再調整することになった「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」について、大会を運営するSANZAARは8月24日、第3節からの8試合をすべてオーストラリアのクイーンズランド州で開催すると発表した。
南半球の強豪4か国が激突するこの大会は、昨年はコロナの影響でワールドカップ2019王者の南アフリカ代表が参加できなかったが、今年は4チームがそろって8月14日に開幕し、ニュージーランド代表、オーストラリア代表、アルゼンチン代表とともに熱戦を繰り広げている。
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現在、感染拡大防止のためオーストラリアの大部分とニュージーランド全土でロックダウン(都市封鎖)を実施中で、検疫に課されるさまざまな規制強化により、大会の残り試合をヨーロッパで開催することも検討されたが、SANZAARはクイーンズランド州政府の協力を得て、規制に従い、適切な移動、宿泊、検疫の手配に合意し、大会の8試合が同州で開催されることを確認した。
今週末の8月28日に予定されていたオーストラリア代表×ニュージーランド代表戦(第2節)は延期となるが、当初の予定どおり西オーストラリア州パースのオプタス・スタジアムでおこなわれる。日程は調整中だが、9月4日に開催される見通し。
そして、第3節から最終・第6節までの残り8試合はすべてクイーンズランド州で実施する。同日同会場で2試合をおこなうという史上初のダブルヘッダーを4週連続で開催することとなり、9月12日の第3節はゴールドコーストのCBUSスーパー・スタジアム、9月18日の第4節はブリスベンのサンコープ・スタジアム、9月25日の第5節はタウンズビルのクイーンズランド・カントリーバンク・スタジアムで開催し、最終節となる10月2日は再びゴールドコーストでおこなわれる。
SANZAARのブレンダン・モリスCEOは、「クイーンズランド州政府が私たちと協力し、トーナメントを安全に完了することができるよう、旅行、宿泊施設、トレーニング、試合の環境を提供してくれたことに対し、SANZAARと関係協会を代表して心から感謝を申し上げます。州の保健当局と緊密に協力して、すべてのバイオセキュリティ対策が確実に遵守されるようにします。そして、この大会を支援するために多くの方々のたゆまぬ努力とご協力をいただいたことにもお礼を申し上げたいです。また、さまざまな商業パートナー、テレビ放映権所有者、ファンのみなさまの忍耐力、そして、この困難な時期における柔軟性とご理解にも感謝したいと思います。これで、この世界クラスのラグビー大会を完了することができます。クイーンズランド州で世界最高の選手たちと一緒に1か月の“ダブルヘッダー”を提供する。これは、これまで国際ラグビーでおこなわれたことのないことです。我々は、このユニークなフォーマットと経験に非常に興奮しています」とコメントした。
なお、試合は有観客でおこなわれる予定。
<2021 ザ・ラグビーチャンピオンシップ>
【第1節】
・8月14日:ニュージーランド 57-22 オーストラリア
・8月14日:南アフリカ 32-12 アルゼンチン
【第2節】
・8月21日:アルゼンチン 10-29 南アフリカ
・日程調整中:オーストラリア vs ニュージーランド(パース/オプタス・スタジアム)
【第3節】
▼9月12日(日):ゴールドコースト/CBUSスーパー・スタジアム
・ニュージーランド vs アルゼンチン
・南アフリカ vs オーストラリア
【第4節】
▼9月18日(土):ブリスベン/サンコープ・スタジアム
・アルゼンチン vs ニュージーランド
・オーストラリア vs 南アフリカ
【第5節】
▼9月25日(土):タウンズビル/クイーンズランド・カントリーバンク・スタジアム
・ニュージーランド vs 南アフリカ
・オーストラリア vs アルゼンチン
【第6節】
▼10月2日(土):ゴールドコースト/CBUSスーパー・スタジアム
・南アフリカ vs ニュージーランド
・アルゼンチン vs オーストラリア