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オールブラックスがフィジーに快勝 デビューの新星も光る

2021.07.17

デビュー戦で力強いレッグドライブを見せたNZのサミソニ・タウケイアホ(Photo: Getty Images)


 ワールドラグビーランキング2位のニュージーランド代表“オールブラックス”は7月17日、地元ハミルトンのFMGスタジアムで同11位のフィジー代表と対戦し、60-13で快勝した。

 フィジーに先制のペナルティゴールを許したオールブラックスだが、前半15分、ラインアウトからのムーブでCTBデイヴィッド・ハヴィリが突破し、オフロードでWTBセヴ・リースにつなぎ最初のトライが生まれた。フィジー出身ながら黒衣に身を包んだリースは、31分にはスクラムからの攻撃をフィニッシュ、36分にもファイブポインターとなり、母国の“フライング・フィジアンズ”相手にハットトリックを達成した。

 ハーフタイム前にはFLアーディー・サヴェアがパワーでゴールラインを割り、29-6で折り返したオールブラックスは、後半もセットピースからのアタックで得点して点差を広げると、途中出場でデビューとなった23歳のHOサミソニ・タウケイアホがラインアウトからのサインプレーをフィニッシュするなど2トライを挙げ、強烈なインパクトを見せた。

 一方、フィジーは44分(後半4分)にドライビングモールから持ち出したPRペニ・ラヴァイがインゴールに突っ込み、1トライを奪い返したが、62分にはインターセプトから疾走したSOベン・ヴォラヴォラを黒衣のFBダミアン・マッケンジーが猛追してゴール前で止めるなど、オールブラックスの守りはしぶとさもあった。

 フィジーの15人制代表はこれでシーズン終了となり、ファンの関心は7人制ラグビーがおこなわれる東京オリンピックに移っていく。
 オールブラックスは短い休みをはさんで、8月はオーストラリア代表とブレディスローカップを争い、9月からは南半球の別のライバルであるアルゼンチン代表、南アフリカ代表と激突する。

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