2023年の自国開催ラグビーワールドカップへ向けて強化を進めるフランス代表“レ・ブルー”は、今夏、オーストラリアに遠征中で、7月13日におこなわれた同国代表“ワラビーズ”とのテストマッチ第2戦を28-26で制した。
フランス代表がオーストラリアの地でワラビーズに勝ったのは31年ぶり。
第1戦はオーストラリア代表が23-21で制しており、これで1勝1敗となった。
メルボルンのAAMIパークで開催された第2戦。
16-16となった後半に、フランス代表がFBメルヴィン・ジャミネの3連続PG(ペナルティゴール)成功で9点リードとしたが、オーストラリア代表は70分(後半30分)、FBトム・バンクスの突破からWTBアンドリュー・ケラウェイ、FLマイケル・フーパーとつなぎ、トライが生まれ、コンバージョン成功で2点差に詰めた。
そして、息を吹き返したオーストラリア代表は、74分にSOノア・ロレシオがPGを決めて逆転する。
しかしフランス代表は77分、敵陣での相手ボールスクラムでFWが奮闘して押し勝ち、PGチャンスを獲得。ジャミネがショットを決めて28-26と再逆転に成功した。
オーストラリア代表は試合終了間際、フェイズを重ねて敵陣22メートルラインに近づいたが、フランス代表のNO8セクー・マカルーがブレイクダウンでボールにからみ、相手の反則を引き出すファインプレー。やがてノーサイドの笛が鳴り、青いジャージーの男たちが31年ぶりの勝利に歓喜した。
両チームが激突する今回のテストシリーズは11日間で3試合というハードな日程になっており、最終戦は中3日で迎える土曜日(17日)、ブリスベンのサンコープスタジアムでおこなわれる。