ラグビーリパブリック

14人のアルゼンチン、若いウェールズと引き分け。イングランドはカナダを圧倒。

2021.07.11

ウェールズ戦でトライを決めたアルゼンチンのヘロニモ・デラフエンテ(Photo: Getty Images)


 2023年のラグビーワールドカップで日本代表と同組に入るアルゼンチン代表は、ヨーロッパに遠征中で、7月10日にはカーディフのプリンシパリティスタジアムでウェールズ代表と対戦し、20-20で引き分けた。

 世界ランキング9位のアルゼンチンに対し、ウェールズは7位だが、主力12人(負傷者を含む)が名誉あるブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに選出され、南アフリカに遠征中で、経験の浅い若手を多く含む布陣だった。

 アルゼンチンにとっては、敵地での試合とはいえ、必勝を期して臨んだはずのテストマッチ。

 しかし、前半28分にFBフアン・クルス・マリアが危険なタックルでレッドカード、一発退場となり、アルゼンチンは残り52分間を1人少ない戦力で戦わなければならない苦しい展開となった。

 それでも、アルゼンチンは6-6で迎えた前半38分、ゴールに迫ると、FLパブロ・マテーラが仲間の後押しを受けてインゴールにねじ込み、勝ち越しに成功する。

 13-6で折り返し、45分(後半5分)には敵陣22メートルライン内のスクラムから攻め、WTBサンティアゴ・チョコバレスが壁に穴をあけてオフロードでCTBヘロニモ・デラフエンテにつなぎ、連続トライとなった。

 しかし、数的有利のウェールズが反撃して点差を詰め、70分には敵陣深くのスクラムからボールを持ち出した俊敏なSHトモス・ウィリアムズがトライ。コンバージョンも決まり、20-20と追いついた。

 その後、両チームともPGチャンスがあったが決まらず、結局、試合は同点のまま終わった。

カナダのコナー・キーズにプレッシャーをかけるイングランドのサム・アンダーヒル(Photo: Getty Images)

 2年後のワールドカップで日本代表と同組に入るもうひとつの難敵、イングランド代表は、地元ロンドンのトゥイッケナムスタジアムでカナダ代表と対戦し、70-14と圧倒。こちらも多くの主力をブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに送り出しているが、選手層は厚く、計10トライを挙げている。

 10日はほかに、ニュージーランド代表が地元ダニーデンのフォーサイスバースタジアムでフィジー代表と対戦し、57-23で勝っている。チャレンジャーのフィジーは60分(後半20分)にドライビングモールでペナルティトライを獲得し、8点差に詰めたが、ニュージーランドはラスト20分間で4トライを挙げ、フィジーを突き放した。

 そして、一週間前に日本代表に競り勝ったアイルランド代表は、この日も地元ダブリンのアビバスタジアムで試合となり、アメリカ代表を71-10で下した。

フィジーのディフェンスを突破するNZのデイヴィッド・ハヴィリ(Photo: Getty Images)
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