ワールドラグビーが「ラグビーをみんなのためのグローバルスポーツにする」という目標を掲げているとおり、近年、この楕円球スポーツはアフリカでも急速に成長しており、このたび、アルジェリアとブルンジが国際統括団体ワールドラグビーの正規協会として加盟することが同理事会で承認された。
ワールドラグビーの加盟協会はこれで128か国・地域となり(正規加盟協会:109、アソシエートメンバー:19)、アフリカからの数は20協会に達した。
ラグビーアフリカ(アフリカラグビー協会)はユースラグビーと女子ラグビーにフォーカスを当て、持続可能な開発プログラムを実施しながらラグビーを発展させており、ラグビーアフリカのカーリッド・バボウ会長いわく、アフリカの女子プレーヤーの登録者数は2012年の5万人から大きく増加し、2020年には35万人を超えているという。
東アフリカの内陸に位置するブルンジは、2004年からワールドラグビーのアソシエートメンバー(準加盟協会)として参加しており、現在、2750人がプレーヤー登録している。北アフリカのアルジェリアは2019年にアソシエートメンバーとなり、80の男子チームと40の女子チームが存在する。
両国とも、6月から始まるアフリカカップ2021に出場する予定で、ラグビーワールドカップ2023(男子大会)の予選に参加することとなる。
ワールドラグビーのビル・ボーモント会長は、「大きな可能性を秘めたアフリカでこれらの協会が強固なガバナンス体制を整えたことで、ラグビーの今後の発展においてアフリカが重要な地域となっていくことは間違いありません。アフリカはラグビーワールドカップの現チャンピオンの故郷であり、私たちはラグビーアフリカと今後も緊密に連携を図り、アルジェリアやブルンジのような新興国協会に対して引き続き支援と確固とした枠組みを提供しながら、アフリカ地域全体におけるラグビーの成長をさらに加速させていきます」とコメントした。