イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランドの一流選手を集めて4年に一度編成されるドリームチーム、「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」の2021年スコッドメンバー36人は5月6日に発表される予定だが、今年のシックスネーションズで優勝したウェールズのスターBK、ジョージ・ノースは、所属するオスプリーズの試合で右膝を壊し、3回連続のライオンズ入りは絶望となった。
ウェールズ代表のウィング、センターとしてテストマッチ102試合に出場し、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとしても3キャップを持つ大型BKのノースは、オスプリーズの一員として出場した4月24日のカーディフ・ブルーズ戦で右膝を負傷し、前十字靭帯断裂が明らかとなり、来週、手術を受けることになった。通常、回復までには6~9か月かかると言われており、ノースは2021ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの選考対象から外れた。
当時28歳だった今年2月27日のイングランド戦で、史上最年少でのウェールズ代表100キャップホルダーとなったノースは、経験豊富でスキルがあり、身長193センチ、体重105キロの恵まれた体でパワーとスピードも兼ね備え、2013年、2017年に続く3回目のライオンズ選出が有力視されていた。
そのほか、ワールドカップ2大会(2015、2019年)出場を含めイングランド代表として69キャップを持つロックのジョー・ローンチブリーも、所属するワスプスの試合で前十字靭帯を断裂し、2021ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ入りへの望みは絶たれている。
2021ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズは、6月26日にエディンバラ(スコットランド)で日本代表と対戦する予定で、そのあと南アフリカに遠征し、2019年のワールドカップチャンピオンである同国代表“スプリングボックス”とのテストシリーズなどをおこなうことになっている。