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コロナで延期のフランス対スコットランド戦は3月26日に開催へ 選手リリース問題解決なるか

2021.03.19

スコットランド代表のホッグ主将(左)とフランス代表のオリヴォン主将(Photo: Getty Images)


 新型コロナウイルスの影響で延期となっていたシックスネーションズの第3節、フランス代表×スコットランド代表戦が、現地時間3月26日にパリ郊外(サンドニ)のスタッド・ド・フランスで開催されることが決まった。

 当初は2月28日におこなわれる予定だったが、フランス代表チームに新型コロナウイルスのクラスターが発生し、選手12人とファビアン・ガルティエ ヘッドコーチを含むスタッフ4人の陽性反応が確認されたため、延期となっていた。

 フランス代表は第4節のイングランド代表戦で敗れ2勝1敗となってしまったが、11年ぶりの優勝の可能性はまだ残っており、20日に首位のウェールズ代表を倒せば、26日のスコットランド戦が逆転優勝への最後の大一番となる。

 気になるのは、その日に両チームがベストメンバーを組めるかどうかということ。もともとは3月20日が大会最終日で、再調整された試合日はワールドラグビーが定めた「インターナショナル・ウィンドウ(国際試合期間)」の対象外であるため、選手を保有するクラブ側はリリースする義務がない。

 3月26日の週末には各クラブのリーグ戦もあり、翌週からはヨーロッパ最強クラブを決めるハイネケン・チャンピオンズカップのプレーオフトーナメントが始まるため、シックスネーションズの代替試合に選手を出さない可能性もある。

 フランス代表の全員が国内のクラブに所属する一方、スコットランド代表にはイングランド(プレミアシップ)やフランス(トップ14)のクラブと契約している選手もおり、キャプテンのスチュアート・ホッグと経験豊富なロックであるジョニー・グレイは2季連続の2冠を狙うイングランドのエクセター・チーフスに所属している。
 現地メディアによれば、3月18日時点で、選手のリリースをめぐるシックスネーションズとプレミアシップの間の話し合いはまだ合意に達していないという。
 スコットランド代表の司令塔であるフィン・ラッセルはラシン92(フランス)の選手であり、ラシンも、トップ14の大事な試合とチャンピオンズカップのノックアウトステージを控えている。

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