2021シックスネーションズ(ラグビー欧州6か国対抗戦)の第2節、アイルランド代表×フランス代表の試合が現地時間2月14日にダブリンのアビバスタジアムでおこなわれ、フランス代表が15-13で競り勝った。
フランス代表が敵地ダブリンでアイルランド代表を倒したのは10年ぶり。
フランスは先制のPG(ペナルティゴール)を相手に許し、前半23分にはLOベルナール・ルルーがイエローカードを提示され10分間の退出となったが、1人少ない時間帯に懸命に守った。
28分、まだ数的不利のフランスだったが、オフロードの連続で敵陣深くに入ると、その後もテンポよくボールを動かし、キャプテンのFLシャルル・オリヴォンが左外から抜けてインゴールに持ち込み、逆転した。
38分にはSOマチュー・ジャリベルがPGで加点し、10-3で折り返した
後半早々のトライチャンスを逃したフランスだったが、54分(後半14分)、スクラムからの攻撃で敵陣深くに入り、テンポよくつないでWTBダミアン・プノーが右隅にフィニッシュした。
一方、12点差をつけられたアイルランドは56分、敵陣でのラインアウトは乱れたものの、こぼれ球をスローワーのHOロナン・ケレハーが確保してゴールへ駆け抜け、トライ。途中出場でゴールキッカーを務めたSOロス・バーンがコンバージョンを成功、64分にはPGを決め、フランスのリードは2点となった。
試合終了前、逆転を狙うアイルランドはラストアタックで20フェイズ近く重ねた。が、フランスは規律よく守って押し戻し、最後はSHアントワーヌ・デュポンがブレイクダウンでボールを奪取、仲間が外に蹴り出してノーサイドとなった。
大会は2節を終え、フランスとウェールズが2勝0敗で勝点9(得失点差でフランスが首位)。前年王者のイングランドが1勝1敗(勝点6)で追い、イングランドを開幕節で倒したスコットランドは2戦目でウェールズに競り負け勝点5。アイルランドとイタリアは2連敗で、両チームは第3節(2月27日)で今季初勝利を目指し激突する。