欧州王座を争うシックスネーションズで連覇を目指すイングランド代表が初戦を落としたのに続き、対抗馬のひとつと見られていたアイルランド代表も黒星発進となった。現地時間2月7日に敵地カーディフのプリンシパリティスタジアムでウェールズ代表と対戦し、16-21で敗れた。
アイルランドは前半13分にベテランのFLピーター・オマーニーが危険なプレーで一発退場となり、23分にはキープレーヤーのひとりであるLOジェームズ・ライアンが脳しんとうの疑いで退くなど、苦しい展開となった。
6点ビハインドから追いつき、36分にはCTBロビー・ヘンショウの突破からチャンスとなってLOタイグ・バーンがトライを挙げ、一時勝ち越したアイルランドだったが、14人での奮闘を最後まで続けるのは厳しかった。
13-6と、アイルランドがリードして折り返したものの、ウェールズは48分(後半8分)に背番号13をつけたジョージ・ノースが力強い走りでトライを奪い返すと、58分にも敵陣深くに入ってすばやく右に展開し、20歳になったばかりの新星WTBルイス・リースザミットがインゴール隅にフィニッシュして逆転となった。ウェールズは65分にもPGで加点し、8点差とした。
アイルランドは69分に司令塔のジョニー・セクストンが負傷交代し、ますますチーム状況は苦しくなる。その後、5点差に詰めたアイルランドは、80分を過ぎてからの攻撃で12フェイズを重ね相手の反則を引き出し、敵陣深くに入るチャンスを得たが、セクストンに替わってSOに入ったビリー・バーンズがタッチキックをミスし、あっけない幕切れとなった。