昨年、シックスネーションズとオータムネーションズカップの2冠を獲得したイングランド代表だが、2021年は厳しいスタートとなった。地元ロンドンのトゥイッケナムスタジアムで現地時間2月6日、2021シックスネーションズの初戦でスコットランド代表と激突し、6－11で敗れた。
スコットランド代表がトゥイッケナムで勝ったのは1983年以来、38年ぶりとなった。
イングランドは前半だけで10回も反則を犯し、ボール支配率は試合全体で37％（前半29％）と、自分たちのペースに持ち込むことができなかった。
前半5分にスコットランドに先制のPG（ペナルティゴール）を許してしまい、23分にはNO8ビリー・ヴニポラがハイタックルでイエローカードを提示され、苦しい展開となった。
数的有利となったスコットランドは29分、ハイボールでプレッシャーをかけたあとNO8マット・ファーガソンの力強い走りで敵陣深くに入り、テンポよくワイドにボールを動かし、WTBドゥアン・ファンデルメルヴァがトライを挙げた。
イングランドはSOオーウェン・ファレルがPGを2本決めて6点を奪い返したが、逆に相手が1人を欠いた時間帯に流れを大きく変えることができず、6－8で迎えた後半も先にスコットランドに得点されてしまった。
スコットランドは規律正しいディフェンスも勝因となった。タックル成功率は92％で、出足鋭く、イングランドにプレッシャーをかけ続けた。
5点を追うイングランドはロスタイムにラストアタックのチャンスを得たが、スコットランドは堅守を貫き、最後はブレイクダウンでボールを奪い返したFLハミッシュ・ワトソンが外に蹴りだし、試合終了となった。
