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南アのカリーカップ決勝は100分の激闘 ブルズが延長戦制し11季ぶりに優勝

2021.01.31

2009年以来のカリーカップ優勝を果たし、歓喜するブルズ(Photo: Getty Images)


 129年の歴史がある南アフリカの国内リーグ「カリーカップ」は、現地時間1月30日にプレトリアのロフタス・ヴァースフェルドで2020-2021シーズンの決勝がおこなわれ、ブルズがシャークスを26-19で下し、11季ぶりの優勝を遂げた。前身のノーザン・トランスヴァールから数えて、24回目のタイトル獲得である。

 ブルズは、2007年に南アフリカ代表を率いてワールドカップ優勝を果たし、日本のトヨタ自動車ヴェルブリッツでも監督を務めたジェイク・ホワイトが2020年から指揮を執り、チームを再建。レギュラーシーズン1位通過でプレーオフに臨んでいた。

 決勝はシャークス相手に苦戦し、10点を追う展開となったが、63分(後半23分)に途中出場のFLアルノ・ボタがゴール前からピック&ドライブでトライゲッターとなり、コンバージョンも成功で3点差にすると、土壇場の78分にSOクリス・スミスがペナルティゴールを決め、19-19の同点となって延長戦に入った。
 そして延長後半8分、ブルズは18フェイズを重ねてゴールに迫り、背番号20のアルノ・ボタが値千金のトライを決め、激闘に決着がついた。

 ブルズは新型コロナウイルスとの戦いでもあった2020-21シーズン、スーパーラグビー アンロックト(スーパーラグビー南ア大会)でも優勝しており、2冠獲得となった。