33歳になった元ヨーロッパ最優秀選手のダン・リディエイトが、2018年11月以来、ウェールズ代表に復帰することになった。ウェールズラグビー協会は2月6日に開幕予定のシックスネーションズ(ヨーロッパの強豪6か国対抗戦)に向けてスコッドメンバー36人を発表。2019年のワールドカップ日本大会で4位だったウェールズだが、ウェイン・ピヴァック ヘッドコーチ率いる新体制となった昨年は10試合戦って3勝しかできず、指揮官はチーム再建へ向け、ウェールズ代表として64キャップ、ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズとして3キャップを持つ経験豊富なフランカーであるリディエイトを必要とした。
リディエイトは、2011年のワールドカップでウェールズ代表史上24年ぶりのベスト4入りを果たしたメンバーのひとりで、2012年にはシックスネーションズでグランドスラム(全勝優勝)に大きく貢献し、大会最優秀選手に選ばれた。
しかし、いつも汗と泥にまみれるハードワーカーで、ブレイクダウンやタックルでも勇敢なリディエイトは、けがも多く、2019年のワールドカップは負傷の影響もありスコッドには選ばれなかった。
次のワールドカップへ向けて若い選手の育成も求められるウェールズ代表だが、ピヴァック ヘッドコーチはシーズンを通して活躍している33歳のリディエイトを高く評価し、彼の経験とプレーは若手にとって最高の手本になると期待している。
リディエイトのほかには、世界最多キャップ記録を更新するテストマッチ152試合目となった昨年12月のイタリア代表戦で膝靱帯を損傷した35歳の闘将、アラン=ウィン・ジョーンズもスコッドに名を連ねた。
2年ぶりのシックスネーションズ制覇を目指すウェールズ代表は、現地時間2月7日に地元カーディフで初戦を迎え、アイルランド代表と対戦する。