ラグビーリパブリック

イングランドとフランスがグループ戦全勝 オータム・ネーションズカップ優勝かけ激突へ

2020.11.29

ウェールズ戦、ラインアウトで競り勝ったイングランドのジョー・ローンチブリー(Photo: Getty Images)


 ヨーロッパで開催されている8か国対抗の「オータム・ネーションズカップ 2020」は、現地時間11月28日に第3節の2試合がおこなわれ、グループAはイングランド代表が、グループBではフランス代表が、ともに3戦全勝で1位通過となり、12月6日に優勝をかけて激突することになった。

 イングランド代表は28日、敵地スラネスリのパーク・イ・スカーレッツでウェールズ代表と対戦し、24-13で勝利。

 前半10分にキック&チェイスでプレッシャーをかけられ、ウェールズのCTBジョニー・ウィリアムズに先制トライを許したイングランドだったが、その4分後、FLサム・アンダーヒルの力走とPRカイル・シンクラーのサポートでゴールに迫り、リサイクルしてテンポよくボールを動かし、CTBヘンリー・スレイドが左外からインゴールに持ち込み5点を奪い返した。
 30分と39分にはCTBオーウェン・ファレルがPGを決め、11-7で前半終了。

 後半先に得点したのはイングランドで、50分(後半10分)、ゴール前でFWがパワープレーを繰り返し、PRマコ・ヴニポラがラインを越えて追加点を挙げた。

 その後、5点差まで詰められたイングランドだったが、66分にPGでやり返してリードを広げると、71分には途中出場のFLジャック・ウィリスがブレイクダウンでからんで相手の反則を引き出し、キャプテンのファレルがショットを決めて、勝利を引き寄せた。

 フランス代表はパリ郊外のスタッド・ドゥ・フランスでイタリア代表と対戦し、36-5で勝利。
 フランスは現在も国内リーグを開催中ということもあり、フランスラグビー協会は国内リーグを運営するLNR(Ligue Nationale de Rugby)との間で、フランス代表の各選手は今秋の国際試合は3試合までしか出場させないことで合意しており、優勝決定戦を見据え、イタリア戦では11人の新人を起用した。
 初キャップのひとりであるWTBギャバン・ヴィリエールは、54分(後半14分)、敵陣10メートルライン手前から突破して力強い走りでデビュー戦トライを記録している。

Exit mobile version