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オータム・ネーションズカップ開幕 アイルランドが地元でウェールズに快勝

2020.11.14

アイルランド代表としてのデビュー戦で活躍したNZ出身のジェームズ・ロウ(Photo: Getty Images)


 新型コロナウイルス感染症の世界的大流行に伴い、ラグビーのインターナショナルシーンは例年とは異なり、日本代表や南半球の強豪はヨーロッパに遠征できず、代替大会として新たにつくられた「オータム・ネーションズカップ」が現地時間11月13日に開幕した。

 ヨーロッパの強豪6か国“シックスネーションズ”にフィジーとジョージアが加わり、8か国の代表チームが参加。2組に分かれて各グループで総当たりをおこない、それぞれのグループの同じ順位のチーム同士が最後に戦って最終的な順位を決める。

 グループAにはイングランド、アイルランド、ウェールズ、ジョージアが入り、グループBではフランス、スコットランド、イタリア、フィジーが競う。

 開幕戦は、アイルランド代表が地元ダブリンのアビバスタジアムでウェールズ代表を32-9で下し、白星発進となった。

 両チームともショットで最初の得点をしたあと、3-3で迎えた前半22分、敵陣深くに入ったアイルランドのFWがピック&ゴーを繰り返し、LOクイン・ルーがインゴールに突っ込み最初のトライを挙げた。その後、キャプテンでもあるSOジョニー・セクストンがブーツで加点。セクストンは27分にPGを蹴った際、右足の太もも裏を痛めプレー続行不可となり、アイルランドは大黒柱を欠くこととなったが、ボール支配率、テリトリー獲得で相手を上回り主導権を握った。

 アイルランドは後半、2人目のSOであるビリー・バーンズも負傷でベンチに退くこととなったが、替わって入った本来SHのコナー・マレーがゴールキッカーを務めて点差を拡大。
 試合終了間際には敵陣深くのスクラムからの攻撃で、この日がアイルランド代表デビューとなったニュージーランド出身のWTBジェームズ・ロウがトライを決め、仲間の祝福を受けた。

 現地時間14日は、グループBのイタリア代表×スコットランド代表、グループAのイングランド代表×ジョージア代表がおこなわれる。15日にフランスのヴァンヌで予定されていたフランス代表×フィジー代表の試合は、フィジー代表の複数の選手が新型コロナウイルスの検査で陽性だったことが確認されたため、中止となった。

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