新型コロナウイルスの影響で3月から中断していたシックスネーションズ(欧州強豪6か国対抗戦)が10月24日に再開し、アイルランド代表が地元ダブリンのアビバスタジアムで無観客のなかイタリア代表に50-17と大勝した。アイルランド代表はこれで3勝1敗。4トライ以上挙げたためボーナスポイントも獲得して総勝点14となり、暫定1位だったイングランド代表(総勝点13)を抜いてトップに立った。
イタリアにPGで先制されたアイルランドだが、前半7分、ゴール前のパワープレーでNO8のCJ・スタンダーがトライを獲りきり逆転。29分にも敵陣深くに入ってボールを動かし、初キャップのWTBヒューゴ・キーナンがフィニッシュして仲間に祝福された。35分には自陣深くのブレイクダウンでFLカエラン・ドリスがターンオーバーすると、ボールをつないで攻め上がり、SHコナー・マレーが前方へキック、これをチェイスして競り勝ったキーナンが連続トライゲッターとなり、リードを広げた。
24-3で迎えた後半の14分、相手WTBエドアルド・パドヴァーニにインターセプトトライを許したアイルランドだったが、同20分、ラインアウトからモールで押し込み4トライ目でボーナスポイントを獲得。その後、キャプテンのSOジョニー・セクストンがチームアタックを完成させるなど着実に得点を重ね、計7トライで大差をつけた。
アイルランド代表は2年ぶりのシックスネーションズ制覇に王手。10月31日の最終戦では、1ポイント差の総勝点13で逆転優勝の可能性があるフランス代表(得失点差で3位)とパリで戦う。2位のイングランド代表はその前に、ローマでイタリア代表と対戦することになっており、トライボーナスポイント付きの勝利でアイルランドとフランスにプレッシャーをかけたい。