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スコットランド、ジョージアに大勝。久々のテストシリーズへ弾み。

2020.10.24

スコットランドの勢いを増したフィン・ラッセル。(Getty Images)

 ニュージーランドでおこなわれたオールブラックスとワラビーズの激突で約7か月ぶりに扉が開いたテストマッチの季節。10月23日にはエディンバラのマレーフィールドでスコットランド×ジョージアがおこなわれ、欧州でのテストシリーズが始まることを知らせた。

 開始2分、スコットランドが先制トライを挙げた。
 ジョージア陣に深く攻め込み、圧力をかける。必死にディフェンスする相手の反則を何度も誘うと速攻を仕掛け続け、最後はWTBダーシー・グラハムがインゴールに入った。

 寒く、湿った秋のエディンバラではボールも滑り、バックスリーはキック処理能力を問われた。序盤は、お互いにキックを使う試合展開になった。
 キックでジョージア陣に攻め入るスコットランドはディフェンスの意識を高めてチャンスを掴む。密集付近にジョージアの選手を集め、外へ素早く展開した。
 24分にHOフレイザー・ブラウン主将、30分にFLハミッシュ・ワトソンがトライを奪い、17-0として前半を終えた。

 後半は、今年1月のシックスネーションズ時は規律違反でチームからリリースされていたフィン・ラッセルが登場し、スコットランドはさらに勢いを増した。
 パスの飛距離、正確性、それに創造性を加えるファンタジスタが入ったことで、いっきに試合の幅が広がる。天才肌の司令塔が存分に動いた。

 最終的には48-7までスコアは開き、スコットランドが大勝で秋シーズンのスタートを快調に切った。初テストだったドゥアン・ファンデルメルヴァらのトライなど、前後半合計で8トライを奪い、48得点はジョージア戦史上最多。10月31日に控えるウエールズ とのシックスネーションズに臨む。
 また、スコットランド、ジョージアの両チームとも、11月13日に開幕するオータム・ネーションズカップに参加する。

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