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NZの「北×南」対決は無観客で開催へ 会場はウェリントンに変更

2020.08.26

「北 vs 南」の試合が開催されるウェリントンのスカイスタジアム(Photo: Getty Images)


 ニュージーランド代表“オールブラックス”の選考を兼ねたトライアルマッチともいわれている注目の「North(北島選抜チーム) vs South(南島選抜チーム)」の試合は、9月5日にウェリントンのスカイスタジアムで、無観客で開催されることが決まった。8月26日にニュージーランドラグビー協会が公式に発表した。

 当初は8月29日にオークランドのイーデンパークで開催される予定だったが、今月中旬、同国で102日ぶりに新型コロナウイルス感染者がオークランドで確認され、政府は同地域での警戒レベルを4段階中で2番目に高い「3」に引き上げロックダウン(都市封鎖)を再導入。感染拡大防止のため厳しい制限は30日まで延長されることとなり、ニュージーランドラグビー協会はプランBとして検討していたウェリントンのスカイスタジアムに会場を変更することを決めた。

 しかし、ウェリントンも警戒レベルは「2」で9月6日まで続くことになっており、人が集まるのは100人以下に制限されていることから、無観客で開催することになった。次の週には国内選手権大会のマイター10カップが開幕するため、「北×南」の試合は再延期することができなかった。

 同国の北島と南島の選抜チームに分かれて激突するこの戦いは、1897年からの歴史がある伝統の試合。ラグビーがプロ化されて以来ほとんどおこなわれていなかったが、新型コロナウイルスの影響でラグビー界が大きく混乱した今年、8年ぶりに開催することが決まった。

 今回で81回目となる伝統試合に参加する選手は、シニアキャリアで最初にプレーした地方代表チームを基に、北チームと南チームに分けられている。選手は来週月曜日にウェリントンに集合し、試合へ向けて準備をおこなう。

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