新型コロナウイルスの世界的大流行によりシーズン中断を余儀なくされた国際リーグのスーパーラグビーに替わり、6月中旬からニュージーランドで開催されてきた「スーパーラグビー アオテアロア」が、8月15日のハイランダーズ対ハリケーンズ戦をもって全日程を終了した。
ラストゲームは残念ながら無観客試合となったが、ハイランダーズが地元ダニーデンで勝利締め。14-14で迎えた後半の序盤、CTBマイケル・コリンズがチームアタックをフィニッシュすると、56分(後半16分)にはドライビングモールでペナルティトライを獲得、62分にはターンオーバーからFBミッチ・ハントが60メートル以上走り切って点差を広げ、最終スコアは38-21でハリケーンズを下した。
ニュージーランドの5チームがホーム&アウェイの2回戦総当たりで争った「スーパーラグビー アオテアロア」。優勝したのはクルセイダーズ(6勝1分1敗=勝点30/中止のブルーズ戦は引き分け扱い)だった。クルセイダーズは2017年からスーパーラグビーの王座を守っており、4年連続のタイトル獲得となった。
名門復活を感じさせたブルーズは2位でフィニッシュ(5勝1分2敗=勝点24)。3位はハリケーンズ(5勝3敗=勝点21)、4位はハイランダーズ(3勝5敗=勝点14)で、ウェールズ代表をヨーロッパ王者に4度導きブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの指揮も任される名将ウォーレン・ガットランドがヘッドコーチとなったチーフスは、8戦全敗(勝点5)で最下位という悔しい成績に終わった。
最多トライゲッターはクルセイダーズのウィル・ジョーダン。FB、WTBとして7試合に出場(6試合先発)し6トライを挙げた22歳のジョーダンは、ディフェンス突破数、クリーンブレイク(タックラーに触らせずに抜け出した回数)、ボールを持って進んだ距離もトップで、ニュージーランド代表“オールブラックス”入りが期待されている。
得点王は99点を入れたクルセイダーズのSOリッチー・モウンガだった。