日本ラグビー協会は7月31日、ワールドラグビーによる今年の国際試合スケジュールに関する暫定的変更の決定を受けて、当初11月に予定していた日本代表の国際試合スケジュールを変更すると発表した。
海外遠征で11月14日にエディンバラで予定していたスコットランド代表戦と、同21日のアイルランド代表戦(会場未定)は中止となる。
今後の日本代表の国際試合スケジュールについては、決定次第改めて発表される。
ワールドラグビーは7月30日に理事会を開き、修正版2020年国際大会日程ウィンドウにおいて代表選手を招集するため、規定9条の一時的改定を承認し、今年の後半からエキサイティングな国際試合を再開する。
ワールドラグビーが承認した日程は、2020年における代表選手の一時的招集期間は10月24日~12月の第1週末で、新型コロナウイルス感染のリスクを踏まえると南北半球間の交流は難しいとみられる。
コロナの影響で中断していた今年のシックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)の残り試合を10月24日~31日におこない、11月7日は休養日とし、その後4週連続で国際試合をおこなう。
BBCをはじめとした海外メディアの報道によると、日本代表はフィジー代表とともにシックスネーションズとの国際大会に加わる見込みで、そのエイトネーションズ(仮名)は、イングランド、ウェールズ、アイルランド、フィジーのグループと、スコットランド、フランス、イタリア、日本のグループに分かれておこなわれる予定だ。大会は12月5日までで、それぞれのグループで総当たり戦を戦ったあと、最後は各グループの同じ順位のチーム同士で対戦することになりそうだ。
一方、ラグビーチャンピオンシップ(南半球4か国対抗戦)は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため各国とも厳しい移動制限がとられているなか、特別措置として11月7日から12月第2週末までの6週間、1か国で開催することになり、大会を運営するSANZAARは開催地としてニュージーランドに要請している。
現行の規定9条が定める、代表選手の招集権に関わる国際ウインドウは、特別カレンダーの試合がすべて終了した時点で、通常のウィンドウに戻る。加盟協会、クラブ、リーグ組織、そして選手会などすべての関係者は、全員にとって利益となる国際カレンダーの長期的調和を目指し対話を続ける。
コロナの影響で長期中断期間があった2019-2020シーズンのクラブシーンは、8月中旬に再開予定のプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)は10月24日がファイナル、欧州大会(チャンピオンズカップ、チャレンジカップ)は9月第3週末~10月第3週末がプレーオフ期間となっており、これらへの影響を最小限に留めたいという意向を反映したものとなった。