実現するかどうかは別にして、日本代表が注目の大会の中に組み入れられた。
今秋に計画されるシックスネーションズ+招待2か国の大会。7月27日、その2か国が日本とフィジーに決まったと、BBCをはじめとした海外メディアが一斉に報じた。
エイトネーションズ(仮名)は、コロナ禍の影響を受け、オールブラックスの欧州遠征など、南北半球交流が不可能であることを受けて練られたプランだ。
未消化のシックスネーションズの試合が10月末に行われた後、11月14日に開幕する予定だ。
8チームは、イングランド、ウエールズ 、アイルランド 、フィジーのグループと、スコットランド 、フランス、イタリア、日本のグループに分かれておこなわれる予定だ。
グループ分けの根拠は、直前におこなわれる未消化シックスネーションズでの対戦カードとの重複を避ける意図がある。
イングランドはアイルランド、フィジーとトゥイッケナムで戦い、ウエールズ戦の会場は未定。スコットランドは本拠地マレーフィールドで日本、フランスと戦い、ローマでイタリアと対戦予定のようだ。
大会は12月5日までおこなわれる。それぞれのグループで総当たり戦を戦った後、各グループの同じ順位のチーム同士で対峙する。
日程や試合会場の決定は8月に入ってから決められる。
日本代表は、ここ数年で著しく実力を上げた。昨年のワールドカップでは、アイルランドとスコットランドをプールマッチで倒し、史上初の準々決勝進出を果たしている。
フランスとは2017年に対戦。アウェーのパリで23-23の引き分けに終わったが、最後までもつれる僅差の接戦だった。イタリアとは2018年に日本で2試合を戦い、1勝1敗という結果だ。
強豪を相手に対等以上の戦いを見せた日本代表にとって、このグループで1位となるシナリオは、夢ではなく目標と考えるだけの現実性がある。
当初は日本、フィジー、ジョージアのうちの2チームが参加とされていた。その中で日本が選ばれたのは、昨年のワールドカップで8強に進出した日本の参加が、商業的にも価値があると判断されたからと見られている。
フィジーは、多くの主力選手が欧州ベースでプレーしている。
ファンがそれぞれの試合をスタジアムで観戦できるかどうかは、まだ未定だ。
ただ、10月末におこなわれるシックスネーションズに関しては、イングランド協会のビル・スウィーニーCEOが「最大4万人のファンがトゥイッケナムで観戦できるように計画している」と先月話した。現在は、政府の承認を待っている段階。
その回答が、エイトネーションズにも影響を与えそうだ。