今年7月に予定されているイングランド代表の日本ツアーは、10月に延期される可能性が出てきた。
日本ラグビー協会は今夏の日本代表テストシリーズとして3試合を組んでおり、6月27日のウェールズ代表戦(静岡・エコパスタジアム)に続き、イングランド代表との第1戦を7月4日に大分・昭和電工ドーム大分で、第2戦を同11日に兵庫・ノエビアスタジアム神戸で予定している。
しかし、現在、新型コロナウイルスが世界的に感染拡大してほとんどのイベントは開催できない状態であり、選手たちはトレーニングも十分にできず、ラグビーの7月の国際試合は中止または延期せざるを得ないのではないかという声が高まっている。
そんななか、RFU(イングランドラグビー協会)のビル・スウィーニーCEOが、「10月に日本に行けるかもしれない」と英国メディアの『BBC』に語った。それは選択肢のひとつとし、日本ラグビー協会の主催試合であるため日本でおこない、ツアーから帰国後、すでに日程が決まっているホームでの秋の国際試合を開催する考えであることを明らかにした。
今年は新型コロナウイルスの影響により、ラグビー界もスケジュール調整に追われている。
3月には欧州で感染が広がり、シックスネーションズ(欧州6か国対抗戦)は一部の試合を実施できておらず、大会主催者はそれらを秋におこなう準備を進めている。3勝1敗で首位に立つイングランド代表はイタリア代表戦が残っており、11月にはホームのトゥイッケナムスタジアムでニュージーランド代表、アルゼンチン代表、トンガ代表、オーストラリア代表とのテストマッチが組まれているため、タイトなスケジュールとなるが、スウィーニーCEOは「たぶん、どうにか組み合わせることができるだろう」と語っている。
ただ、いま世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスが夏に入っても収束に向かっていなければ、秋の国際試合を開催することは難しいかもしれない。スウィーニーCEOは「現時点では試合がおこなわれることを想定しているが、さまざまな不測の事態を検討している」ことも付け加えた。