ヨーロッパの強豪6か国が競う「シックスネーションズ」の2020年大会で、開幕から2連敗同士だったイタリア代表とスコットランド代表が現地時間2月22日にローマのスタディオ・オリンピコで激突し、アウェイチームのスコットランド代表が17-0で今季初勝利を挙げた。イタリア代表は2015年3月からシックスネーションズで勝っておらず、屈辱の大会25連敗となった。
互いに必勝を期した試合で均衡を破ったのは、今年からスコットランド代表の主将を任されているスチュアート・ホッグだった。背番号15をつけたホッグは前半22分、自陣からのカウンターで鮮やかに抜け、鋭いフットワークで右外を振り切り、今大会のチーム初トライを決めた。
その後、自分たちのミスやイタリアの必死のディフェンスもあってなかなか追加点を奪えなかったスコットランドだが、5-0で迎えた46分(後半6分)、敵陣深くで17フェイズを重ねてCTBクリス・ハリスがゴールラインを割り、スコアボードが動いた。
イタリアはなんとか食らいついていたが、69分にHOフェデリコ・ザーニが危険なタックルでイエローカードを提示され、数的有利となったスコットランドは78分にSOアダム・ヘイスティングスがハーフウェイから抜けてゴールへ走り切り、勝負が決まった。