北九州市(福岡)とウエールズラグビー協会(以下、ウエールズ協会)がレガシー協定を結ぶ。
2019年のワールドカップ(以下、W杯)時にレッドドラゴンが同地でキャンプを張ったのが縁で、両者の間には太い絆が生まれた。その友好・協力関係を維持し、さらに発展させていく。
レガシー協定は、ウエールズ協会から北九州市に締結の提案がおこなわれた。
2月22日にはカーディフにあるプリンシパリティ・スタジアムで締結式が実施されることになっており、招待を受けた。鈴木清副市長が現地を訪れる予定だ。
W杯時に北九州市がおこなったウエールズ代表の歓迎・応援の各種取り組みは、同大会の全国的な盛り上がりと高い相乗効果を発揮し、大きな注目を集めた。
特にスタジアムを満員にする参加者(約1万5000人)を集めた公開練習の模様は広く発信され、子どもたちをはじめとする市民のウエールズ国歌や応援歌の合唱によるおもてなしは、世界の人々を微笑ませた。
国内におけるテレビ、新聞・雑誌、ウェブサイトのニュースなどによるパブリシティ効果は、約23億3700万円と算出されている。
すべては、ウエールズ協会と連携して開幕 1 年以上前から各種交流事業などに取り組み、準備を重ねた結果だった。
W杯最終日(2019年11月2日・毎日新聞朝刊)には、様々な取り組みに対する謝意を伝えるため、ウエールズ協会が新聞広告を掲出。これに対し、北九州市も返礼の新聞広告をウエールズの現地紙に掲出した(2019 年 11 月 7 日・ウエスタンメール紙朝刊)。
両者の関係はそれらのやり取りもあり、さらに深まっていった。
一連の取り組みは、北九州市のシティプロモーションの推進や市民のシビックプライドを醸成させた。ウエールズ側にとってもそうなのだろう。
良好な関係が、次に日本でW杯が開催されるまで続けばいいな。