ラグビーリパブリック

世界最高峰プロリーグ「TOP14」第14節ハイライト

2020.01.31

ワールドカップ後も好調を維持するトゥールーズWTBコルビ。 相変わらずの切れ味(写真は昨シーズンのクレルモン・オーヴェルニュ戦)

 ラグビーワールドカップ2019日本大会で活躍した各国のトッププレーヤーが多数参戦する世界最高峰のラグビープロリーグ、フランス「TOP14」。昨年の8月24日に開幕した2019-2020シーズンは、1月26日に1次リーグ(全26節)の後半戦スタートとなる第14節の7試合が行われた。

 注目されたのは、昨季7年ぶり20回目の優勝を果たした名門トゥールーズが、前半戦を10勝1分2敗(勝ち点47)の首位で折り返したボルドー・ベグルをホームに迎えた一戦だ。試合はトゥールーズの鮮やかな先制パンチで始まった。開始2分、敵陣22mライン付近の左ラインアウトから大きく右オープンに展開し、FBマクシム・メダールがゴールライン7m手前まで前進。ラックから左に折り返し、SOトマ・ラモスのコーナーへのキックパスをFLアルバン・プラシーヌがインゴールで押さえて5点を先制する。

 その後、ワールドカップでも圧倒的なランニング能力を見せたボルドーCTBセミ・ランドランドラ(フィジー代表)に独走を許し一時逆転されたものの、13分にビッグプレーが飛び出す。こちらもワールドカップで一躍世界的スターとなったトゥールーズのWTBチェズリン・コルビ(南アフリカ代表)がハーフウェー付近で相手のパスをインターセプトし、そのまま約50mを走りきってトライ。12-7とホームチームが先行してハーフタイムを迎えた。

 後半も先にスコアを刻んだのはトゥールーズだった。48分、敵陣10m線付近の右スクラムからパスを受けたSOラモスが鋭いステップで相手防御を切り裂き、そのままインゴールへ。みずからゴールも決めて19-7とすると、60分にはPGを加え、2トライ2ゴールでも追いつけない15点差にリードを広げる。ボルドーも72分にラインアウトからモールを押し込んで1トライを返したが、反撃もそこまで。トゥールーズが22-14で勝利を収めた。

 これで7勝1分け6敗の白星先行となったトゥールーズは、勝ち点を34に伸ばして前節からひとつ順位を上げ6位に浮上。後半戦の巻き返しに向け好スタートを切った。一方のボルドーはボーナスポイントなしの敗戦で勝ち点を伸ばせず、トゥーロンに27-12で勝利したLOU(リヨン/勝ち点49)と入れ替わって、勝ち点2差の2位に後退した。

 その他では、フィジー代表CTBレヴァニ・ボティアらを擁するラ・ロシェルがホームでモンペリエを35-30と破り、勝ち点37で3位に上昇。スコットランド代表SOフィン・ラッセルらの活躍でカストルにアウェーで27−0と快勝したラシン92が、同じく勝ち点37で4位に続いた。昨季準優勝のクレルモン・オーヴェルニュは、元フランス代表SHモルガン・パラと元スコットランド代表SHグレイグ・レイドローの5PGなどでスタッド・フランスを29-19で退け、勝ち点32で7位につけている。

 2月15日(土)、16日(日)に行われる第15節も、ボルドー対リヨンの1、2位対決をはじめ好カードが目白押しとなるトップ14。世界的スターたちの激しく華麗なバトルは、必見だ。

■ワールドカップのスター選手が集結するフランスラグビーリーグTOP14をCSテレ朝チャンネル2で生中継!! 
第15節は2/16(日)深夜0:42~ ラシン92×トゥールーズを放送!
https://www.tv-asahi.co.jp/ch/contents/sports/0441/

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