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優、新加入のフミも合流! 指揮官の新キヤノンのイメージは

2019.11.26
ジャパンのハーフ団、田中(左)、田村を迎えたクッツェーHC(撮影:BBM)

ジャパンのハーフ団、田中(左)、田村を迎えたクッツェーHC(撮影:BBM)

「二人の代表選手と会見ができて、うれしい」

 満面の笑みで、アリスタ・クッツェー ヘッドコーチ(HC)がジャパンのハーフ団を迎えた。

 11月25日、東京都町田氏のキヤノンスポーツパークで、日本代表SH田中史朗(左)、SO田村優(右)、クッツェーHCが揃って会見を行った。選手2人はいずれもW杯後の休養を終えた日本代表。田中はパナソニックから移籍し、新天地で初めてのトレーニングとなった。

 会見の前には1時間あまりの公開練習を消化した田中と田村。

 田村はトレーニング場では、同じく南アフリカ代表の活動を終えて合流したCTBジェシー・クリエル(新加入)や、FLエド・カークらと笑顔で言葉を交わしつつ、再スタート。
「W杯後の期間は、ラグビーからは離れて、いろんなアクティビティーで体は動かしていました。山に登ったり、滝を登ったり、海に入ったり」。精悍な表情が印象的だった。

 新天地の赤いウエアを身につけた田中は、バイクでじっくりと汗を流した。
「もともと勢いのあったチーム。外国人と日本選手のバランスが取れている。プレーはもちろんのこと、自分の経験を周りに伝えて貢献したい」。移籍先選びには契約条件面や、家族の居住地に近いことなどを重視したという。

 クッツェーHCは、2人への期待に声を弾ませた。

「日本代表の9番と10番。チームの生命線となるポジション、フィールド上のマネージャー(指揮官)となる位置に、ファンタスティックな2人を迎えることができてうれしい。キヤノンのためにどんなプレーをしてくれるのか、今から楽しみ」

 キヤノンがやりたいラグビーは、と問われると「Heads Up Rugby」という言葉も使ってイメージを語った。

「エキサイティングなラグビー。最後まであきらめない姿勢、クレバーな選択ができること、セットの安定、相手をイライラさせるディフェンス、そして適時のキック。ラグビーは大きくて強い人間だけがやるものと思われたら、つまらない。小さな選手も、速さやステップワークで活躍できることを示したい」

 トップリーグは開幕までひと月半。1月12日の開幕戦、キヤノンは昨季王者の神戸製鋼を対戦する。

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