6月29日、都内で日本ラグビー協会評議員会が開かれ、すでに6月12日に挙げられていた理事候補24名が、正式に承認された。直後に新メンバーで行われた理事会で、2019年度、2020年度の役員を決定。下記のような顔ぶれになった。
※氏名の後の数字は年齢 いずれも新任
会長 森 重隆 67
副会長 清宮克幸 51
副会長 山城 泰介 63
専務理事 岩渕健輔 43
理事・会計役 鈴木 彰 53
理事・事務局長 常深 伸太 64
理事会後の会見には、森会長、岩渕専務理事が登壇した。
森会長は「ワールドカップをもう一度、日本で」と、今後の日本ラグビーの展望を語った。
「ラグビーに対する熱き想いの伝道師として、全国の開催地を回って、地域の人々と交流をしたい。良きアマチュアリズム、良き仲間に恵まれてきた、これまでの日本ラグビー界を一つの指標とし、プロフェッショナルの洗礼を受けながら、日本代表が一つひとつ、世界ランクを登っていってもらいたい。そして、数十年後、またこの日本でのワールドカップで、ニュージーランドをはじめ世界の強豪と、日本が伍し優勝する姿を見たい」
専務理事となった岩渕氏は、「この任期2年は、日本ラグビーの50年、100年を決める」と、責任の重さを噛み締めた。
「会長と話しながら、今後の計画を立てたい。まずは、ワールドカップとオリンピックにしっかり取り組む。レガシーが残るような成果を挙げたい。レガシーとは、ラグビーの本質が、今はまだラグビーを深く知らない人々にも伝わり、残っていくことだと思っている」
岩渕氏は7人制代表の男子ヘッドコーチは2020年までは兼務する。
副会長に選任された清宮氏は、別件の仕事のため理事会に参加しなかった。
各氏のプロフィール
森 重隆
もり・しげたか。1951年生まれ、67歳。福岡県出身。福岡高ー明大ー新日鐵釜石。現役時代はCTB。日本代表キャップ27。釜石では主将も務め黄金期を支え、日本選手権7連覇に貢献(4連覇までプレー)。九州ラグビー協会会長、日本ラグビー協会副会長を歴任。
岩渕健輔
いわぶち・けんすけ。1975年生まれ、43歳。東京都出身。青山学大ー神戸製鋼ーケンブリッジ大ーサラセンズなど。現役時代はSO、FB。日本代表キャップ20。早くから人脈を生かした交渉力を発揮し、2009年には33歳で日本協会ハイパフォーマンスマネージャー就任。2012年には日本代表GMに。2017年、男女7人制総監督、2018年、男子7人制ヘッドコーチ。
清宮克幸
きよみや・かつゆき。1967年生まれ、51歳。大阪府出身。茨田高ー早大ーサントリー。現役時代はFL、NO8。現役引退後、早大監督としてチームを13年ぶりの大学日本一に。その後はサントリー、ヤマハ発動機で指揮。2015年度にはヤマハを日本選手権優勝に導く。2019年1月、『アザレア・スポーツクラブ』代表理事に。
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