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後半一転、ベール脱ぐ。桐蔭学園、関東大会で圧勝

2019.06.10
東福岡、京都成章、御所実を破って全国選抜を制した桐蔭学園。春の関東で思わぬ苦戦(撮影:福島宏治)

東福岡、京都成章、御所実を破って全国選抜を制した桐蔭学園。春の関東で思わぬ苦戦(撮影:福島宏治)

 関東では図抜けた実力を持つことを、改めてアピールした。
第67回関東大会が神奈川県・相模原ギオンスタジアムなどで6月9日に行われ、Aブロックでは桐蔭学園が、國學院栃木を47-21で破って7年連続10回目の優勝を収めた(*)。

関東大会各ブロックAブロック
決勝 桐蔭学園 47-21 國學院栃木

「やろうね、と試合前に言っていたことが、前半はできなかったですね」

 桐蔭学園・藤原秀之監督は試合を穏やかに振り返った。

「後半、それを修正できた。春にこういう経験ができたのは収穫」

 苦戦、混沌からの立て直し、そして逆転。前半のスコアは国栃21-7桐蔭学園だった。選抜大会ですでに日本一を達成している桐蔭が、2トライを先行されての、まさかのビハインドを背負った。しかし、この状況から立て直す懐の深さが、今回桐蔭が見せた新たな強さだ。

 1回戦ではライバルと目された流経大柏を73—0で一蹴した。決勝の相手は、1回戦で東京1位の早稲田実を破った國學院栃木。シンプルに自分たちの「らしさ」をぶつけていった「コクトチ」には、開始から、デイフェンスのまとまりと、一点を突破してチャンスを取り切る決定力があった。

 後半は、セットプレーとBKのアタックを修正した桐蔭学園が、本来のたくましさと、スキル、スピードを発揮して40得点。失点なしで圧倒した。

「存在感は示せたと思う。キャプテンはじめ、3年生の充実が大きい」と國學院栃木・吉岡肇監督。

「関東大会は、チームにとっての折り返し地点。桐蔭の本当の力を体感することで、スケールの大きな課題をもらうことができた。これからどういう練習をしていくか、それが具体的に見えてきた。これは収穫だと思う」(吉岡監督)

 高校各チームは、夏合宿を超えて花園を目指す。

関東大会各ブロックの結果(6月9日)
Aブロック
決勝 桐蔭学園 47-21 國學院栃木
3位決定戦 早稲田実 15-14 流経大柏
Bブロック
決勝 茗溪学園 51-0 日川
3位決定戦 浦和 21-7 東農大二
Cブロック
決勝 東海大相模 28-5 本郷
3位決定戦 幕張総合 21-14 川越東
Dブロック
決勝 昌平 17-12 慶應
3位決定戦 國學院久我山 40-21 桐生第一
Eブロック
決勝 東京 31-12 関東学院六浦
3位決定戦 専大松戸 33-14 日立一
Fブロック
決勝 目黒学院 26-7 佐野日大高
3位決定戦 東海大甲府 75-7 清真学園
Gブロック
決勝 明大中野 31−5 日大高
3位決定戦 立教新座 12-0 つくば秀英

*選抜大会、桐蔭3連覇の模様はこちら

*桐蔭学園の優勝記録を修正しました。申し訳ありません。桐蔭学園の優勝は平成17年、19年、21年、25年、26年(國學院栃木との両校優勝)、27年、28年、29年、30年、令和元年でした。誤った記載をお詫びし、訂正いたします。

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