ヨーロッパのセカンドグルーブに属する国の対抗戦「2019 ラグビーヨーロッパ・チャンピオンシップ」は、3月17日に最終節の試合がおこなわれ、世界ランキング12位のジョージア代表が敵地クラスノダールで同20位のロシア代表に22-6で競り勝ち、2年連続全勝での優勝を果たした。前身大会から数えて11回目のタイトル獲得である。
ジョージアと同じくワールドカップ2019出場国で、プールAに入り日本と開幕戦でぶつかることが決まっているロシアは、今年のヨーロッパ・チャンピオンシップはアウェイでのスペイン戦とルーマニア戦にいずれも2点差で敗れており、2勝3敗で4位に終わった。
大会期間中にイングランド代表と合同練習を実施するほど、世界的にも力を認められているジョージア代表は、最強ともいわれるスクラムでロシア代表を圧倒した。
雨のなかの難しいコンディションで、ロシアのプレッシャーにも苦しんでいたジョージアだが、前半終了前、スクラムでペナルティトライを奪い10-3で折り返した。
45分(後半5分)には敵陣深くでキックチャージから5点を追加。さらに62分、スクラムで押し込み、反則を犯したロシアにイエローカードが出て数的有利になると、それから間もなく、ゴール前のPKから速攻でトライを挙げ、勝利を引き寄せた。
ロシアは終盤、敵陣深くに入りアドバンテージをもらって攻めたが、決め手を欠きトライを奪うことはできなかった。
半年後に開幕するワールドカップで、5大会連続出場となるジョージアはプールDに入り、オーストラリア、ウェールズ、フィジー、ウルグアイと対戦し、初のベスト8入りを目指す。2大会ぶり2回目の出場となるロシアは、プールAで日本、アイルランド、スコットランド、サモアに挑み、初勝利を狙う。